「世代間ギャップ」を、角が立たないように伝える方法
可愛い子どもを“立派な人間に育てたい”という思いや目指す目的は同じでもその方法論で真っ向から対立し、同じ身内であるからこそ様々な衝突が起こることがあります。
けれども正しい情報や知識を知ることで親子間の子育ての違いのギャップを埋めることができるのではないでしょうか。
例えば、離乳食の開始時期についてもお嫁さんが「私はこう思う」と個人の考えを押し付ける形をとらずに、「栄養士から言われた。」「保健師から言われた。」とか「ここに書いてあるので○○するようにしているんです」と伝えた方が人間関係で角が立ちません。
そういった意味で、さいたま市という行政側から発行された祖父母手帳は嫁と祖母が直接対決することなく、間に入る客観的ツールとしてとても有効なものだと思います。
(ガイドブックがなかった場合)
あなたの住んでいる自治体でこのようなガイドブックが発行されていなかったら、この記事をそっとプリントアウトしてリビングのテーブルに置いておいたらいかがでしょうか。
この場合は嫌味っぽくこれ見よがしに「読んでくださいね」という形にはしないようにしましょう。あくまでも“ママ自身の勉強の資料として置いてある風な見た目”にしておくのがポイントですよ。
躾などの方針が違った場合
家族会議を開こう
では、躾のやり方の行き違いはどうしたらよいのでしょうか。
子育て情報ではなく躾の方針は行政が示してくれることはなく個人の価値観によるところが大きいです。例えば、厳しく育てる、甘く育てるなどです。これで真っ向から対立することもありますよね。
物の考え方は人それぞれです。子育ての方針についてはどちらの言い分も間違ってはいません。ただ相手と自分の意見が違うだけです。どちらも「自分の意見の方が正しい」と思っています。
例えば、おばあちゃんは甘いものを与えるけれども、ママは禁止する、おじいちゃんは「好きな物だけ食べていればいい」と言うけれどもママは「残さず全部食べなさい」と言ったり・・・
けれども、家族間で対応が違う“一貫性のない躾”をしていると子どもが戸惑います。そして楽させてくれる人、甘い人の方向を向いてしまうのが人間です。こうしてママがいつも悪役になってしまうこともあります。
祖父母は「ママは厳しすぎるわよね。おばあちゃんが買ってあげる」と言ってはいけません。こんな家庭に育っていると子どもは相手により態度を変えるようになってしまいます。
“躾は人に従うものではなくルールそのものに従うこと”です。
家族会議を開いて躾の基準を決めましょう。我が家のルールとして紙に書き出すのもよいかもしれませんね。