将来の肌のためにも毎日、紫外線対策を。
ここまで日やけ止めの思い込みについてお話を聞いてきましたが、そもそも日やけをするとどんなことになるのでしょうか。
「まず、すぐに実感しやすいこととしては、強い日やけをすると肌が炎症を起こして、赤くなることがあります。また、目に見えて出てくるまでは年月がかかりますが、しみやしわの原因にもなります。」(長井さん)
今は見えなくても、肌の奥には紫外線の影響が蓄積されています。数年後の自分の肌を守るためには、毎日紫外線対策をする必要があるようです。
では、日やけ止めを塗るときの注意点はなんでしょうか。
「思いがけず紫外線の影響を受けてやけやすいのは、頭の後ろ側。耳の裏や首の後ろなど。また、デコルテも含めて塗っていただいたほうが良いと思います」(長井さん)
顔に塗るときは一度手に取って塗ることを推奨しているそうですが、体の場合は変わってくるそうです。
「私たちが推奨している方法としては、手や足の場合は直接肌のうえに、日やけ止めを端から端まで直線を引くように置いていただきたいです。細くではなく、太い線が乗るくらいにしていただいて、それからなじませていってください。そうすると、塗りムラなく十分な量を塗ることができます。また、頭にも塗ることができます。髪があると紫外線を防いでくれるのですが、分け目は日にやけやすい箇所です。セットする前に、手に取って少しずつ塗ることをお勧めします」(長井さん)
日やけ止めを塗る以外にも、できる対策はあるのでしょうか。
「先ほど出た服選びは対策として、1つあると思います。厚さや色をうまく選んでいただければ、覆っている部分に関してはかなり紫外線を抑えられると思います。それ以外ですと、日傘やサングラス、帽子が有用ではないかと思います」(長井さん)
ついつい自己解釈で使いがちな日やけ止め。正しく使って、将来のためにも肌を守っていきたいですね。