食べたいものはお昼に!昼食と体への影響

お昼の食事は、午後のエネルギー源となります。お昼は比較的食べてすぐ動くことが多いですよね。早めにエネルギー源となる糖質をしっかり摂っておくと、活動源になります。

朝しっかり食べたから、お昼はいらないということはNG。

食事をしても、食べてから約3時間後には体に必要な栄養素が消耗されているものもあります。特に脳の栄養源となる糖質や水溶性のビタミンは、体内では2〜3時間ほどしか留まっていません。

せめて、朝ごはんを食べてから4時間以内、遅くとも6時間以内に昼食を食べるようにしたいもの。遅い昼食は夕食も遅くなり、翌日の朝食が食べられなくなるという悪循環になります。

朝ごはんを抜いてしまった場合は、1日の初めての食事になるので、急激な血糖値の上昇になることもあり、脂肪が蓄積されやすくなります。サラダや小付けなどよく噛む食物繊維の多いものから食べ始めるなど、ドカ食いにならないように調整が必要となります。

もし揚げ物を食べたいのであれば、夜にしないでお昼に食べておくと、夜食べるよりも脂肪として蓄積されにくくなります。

美容のためには意識したい!夜の食事と体への影響

夜の食事は日中のエネルギーを消耗した体に栄養分を補充する働きがあります。また、質の良い睡眠をとるためにも重要です。ただ、朝、昼と違い、これから激しく活動する人は少ないので、食事内容に配慮したいところ。

寝ている時に胃に食べ物が入っていれば、胃は休まずに消化をしなくてはなりません。そのことで、消化不良になったり、熟睡できなかったりしてしまいます。かといって、空腹でも体はゆっくり休むことができません。

理想は寝る3時間前までには夕食を終えたいところ。

食事内容は、炭水化物メインよりも、寝ている時に行われる筋肉や細胞の修復に必要なタンパク質をメインにし、胃に負担がかからないように油が少ない消化のよいものを食べたいですね。

また、ダイエットで夜ごはんを抜く人もいますが、空腹でも睡眠の質が悪くなります。そして、細胞の修復をする十分な材料がなく、きれいな肌を作ることができなかったり、次の日の朝ごはんで急激に血糖値を上昇させて膵臓に負担をかけたり、脂肪となりやすかったりとダメージもあります。

欠食ではなく、質の良い食事を食べるようにするといいですね。

ライフスタイルによってどうしても食事のタイミングがズレてしまうこともあります。そのちょっとしたズレが大きく体に影響することもあります。

いつも胃に何かが入っている状態は体に負担を与えることになります。朝食を食べた後は12時間以内に夕食を摂り、夕食後から朝食の12時間は“胃を休める時間”にすると体に負担がかかりにくくなり、食事リズムが整います。

食事は3食全て、私たちの未来の体を作ってくれます。

その中でも、代謝を意識している人は温かい朝食を、ダイエットを意識している人は食べたいものを昼食に、そして美容を意識している人は肌に良い夕食を心がけてくださいね。

株式会社Luce 代表取締役 管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活躍。書籍を3冊出版。本サイトではヘルスケア、食事・栄養、美容系を執筆。