地震はいつ起こるかわかりませんから、台風のように準備して待つということができません。子どもがいる家庭では、不安も大きいことでしょう。

親がしっかり防災意識を持つことはもちろんですが、子どもにも教えておきたいことがいろいろあります。

今日は『グローバル社会に生きるこどものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、阪神淡路大震災で被災した経験を持つ平川裕貴が、子どもと守るためにしておきたいことをお話します。

日常生活の中で防災に役立つこと

・地震の話をする

日頃から、子どもと地震の話をしておきましょう。幼児には絵本などを利用するといいでしょう。大きい子には、ニュース映像などで、地震とはどういうものか、どんなことが起こるのか、地震に遭ったらどうすればいいかなど話し合ってください。

・屋外で食事を食べる

テーブルがなくても上手に食べられるように、公園などでピクニックをしましょう。

その時は、おにぎりとお茶という質素な食事にして、おにぎり一個でもおいしいと思えるようにしておきましょう。筆者のスクールでは、災害時などの質素な食事に慣れさせるために“おにぎりデー”というのを作っています。

・キャンプなどのアウトドアイベントを楽しむ

キャンプなど屋外での生活経験は、災害時にはとても役に立ちます。

アウトドア派でない人も、外での自炊などの経験をしておくことをお勧めします。

・何事にもあまり神経質にならない

例えば、潔癖症や枕が変わると眠れないというような神経質な子は、災害時の避難生活は大きなストレスとなり、心身への影響が懸念されます。これからの時代を生きる子どもにはたくましさも必要。手洗いやお行儀など、家庭であまり神経質になり過ぎないことも大切です。