幼児期の子どもって、大人がしてほしくないと思っていることばかり嬉々としてやりますが、していいことやしてはいけないことを、しっかりわかっていないと、大人になって社会に出た時に子どもが困ることになります。

そこで、しつけが必要になってくるのですが、一口にしつけと言っても、褒める叱る励ますなどその手段は様々です。

どんな風に言えばいいかなかなか難しいのですが、親がついやりがちなしつけ法に脅しや罰があります。

今日は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』(彩図社)の著者で、日本と欧米両方の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、正しく叱るために「脅し」と「罰」と「因果」についてお話します。

脅し・罰・因果とは?

<脅し(threat)とは>

相手を畏怖させる。おどすこと。脅迫すること。

子どもにある行為を要求して、その通りにしなければ何らかの苦痛を与えると脅すことです。

言ってみれば子どもに不安や恐怖を与えてコントロールしようとすることです。

<罰(punishment)とは>

ある特定の行動に対して苦痛な刺激を与えること。

苦痛な刺激とはたたいたり蹴ったりという肉体的刺激だけでなく、怒鳴ったり責めたりなどの精神的な苦痛や、ものを取り上げたり壊したり与えないというものも含まれます。

<因果(consequence)とは>

原因と結果。出来事を成立せしめるものと成立せしめられた事象。

ある出来事は、その原因となる行動によって引き起こされるということです。出来事の結果には、必ずその原因があるわけです。