子どもを育てていると、「我が子は天才なのでは?」と思う瞬間ってありますよね。

子どもは真っ白なキャンバスのように、可能性の宝庫。教育しだいで、びっくりするような才能が引き出せるかもしれないですよね。

ただ、この才能を伸ばしてあげたい、とは思っても、なかなかうまく導けなかったり、適した声かけができなかったり、余裕がなくてそもそも子どもの相手をしてやれなかったりと、「子どもの才能を伸ばす教育」には誰しも悩むもの。

でも実は、ほんの少しのコツを知るだけで、自宅でも世界トップレベルの幼児教育をすることができるというのです。

そのコツを紹介しているのが、親子サロンを主宰したモンテッソーリ教育などをベースにした指導を行う、いしいおうこさんの著書『0~6才のための天才性を引き出す子育て』。本書で触れている育児法は、いつもやっているような「遊び」や、当たり前に過ごしている「生活」を少し変えるだけでできることばかり。

今回は本書より、子どもの天才性を引き出すポイントを7つ、ご紹介します。

1:まずは子どもの観察から始める

いしいさんは、「まず始めてほしいのは“観察”」だと言います。

その際のポイントは2つ。子どもがどんな順序で発達していくのか、あらかじめ知っておくこと。小学校のころにやったあさがおの観察日記でも、まず授業で種を植えてから花が咲くまでの流れを一通り学んでから、いざ鉢を持ち帰って自分で育てる、という順番で進めましたよね。

それと同じで、子どもというものは一般的にこういう順番で発達していく、と学んでおくのです。発達の流れを知ることで、「観察」がスムーズになります。

そしてもうひとつのポイントは、注目する「もの」を決めておくこと。観察するとは言っても、漫然と全体を見るわけではないんですね。

では一体、子どもの何を見たらいいのでしょうか?

2:子どもの遊び方に注目する

子どもを観察するとき、何を見たらいいのか。それは、子どもの「遊び方」なのだとか。

学校の授業で算数や理科などいろいろなことを学ぶように、6歳以下の子どもは「遊び」を通してさまざまなことを学びます。

子どもが何かに夢中になっているときは観察のチャンスです。そのとき注意するポイントは3つ。

  1. 子どもがおもしろがっているものは何か?に注目する。
  2. 子どもの「手」に注目する。
  3. 「子どもの行動に規則性があるかどうか」を観察する。

子どもの手を見れば、子どもの発達の段階がつかみやすくなるそうです。ただし、子どもの手を観察して発達段階がわかると、それに合ったおもちゃを与えたくなりますが、それをどう使うかは子どもに任せること。

子どもは「遊びを通して心のバランスを整える」という特徴があり、必ずしも今の発達段階にあったおもちゃを欲しがるわけではないのです。前の発達段階のおもちゃに戻ることもよくあります。

大人からすると大したことのないことでも、子どもにとっては大事な「学び」。毎日の何気ない遊びを通して、たくさんのことを学ばせてあげてください。