小児歯科矯正のデメリットは? 苦労や対策など体験談を集めてみた
物事にはメリットもあればデメリットもあります。ですから勿論、小児歯科矯正にもメリットがあるということはデメリットもあることになります。
一般的に言われていることは、「費用がかかる(高い)」「継続的な治療が必要な場合は治療期間が長引くことがある」「再治療が必要になることがある」「治療意欲次第では治療結果に差が出る」「虫歯リスクが高くなる」などです。
現段階で歯科矯正をするべきか悩んでいるママにとって最も気になることは、小さな子どもに負担がありそうな歯科矯正が本当に続けられるのだろうか、費用が掛かるけどみんなはどうしているのか等ですが、経験者は実際どうしているのでしょうか。
聞いてみました。
とにかく費用がかかる!食費を削って、治療費に・・・
小児歯科矯正と言っても、顎を広げるための治療や、永久歯が生える前に歯列のバランスを整える治療などさまざまですが、1期治療は床矯正やマウスピースなどの治療がメインとなります。
費用は保険がきかない自由診療になるため、歯科によって大きく異なり、相場は30万円から60万円程度です。
矯正をするかしないか悩むママが最も気になる点が、この費用と言っても過言ではありません。高額なため、大抵の歯科では分割払いが可能ですが、手数料が掛からないギリギリの分割回数にしても、月に3千円~5千円は掛かります。
そして更に、矯正を始めると毎月最低でも1回は診察が必要になるため、その費用も自己負担となります。ですから、先ほどの分割分と合わせて、毎月掛かる歯科矯正のための費用は1万円前後となるわけです。
毎月約1万円を数年間続けなくてはいけないわけですから、家計のことを考え食費を削りなんとかやり繰りしていますというママがいました。
「子どもの歯科矯正がきっかけで家計を見直し、節約思考にもなれました」という前向きな発言も飛び出し、考え方によってはプラスに働くこともあるのですね。
矯正器具を壊す、無くす・・・ママはそのたびにヒヤヒヤ
顎を広げるための床矯正は自分で着脱が可能なため、食べる時や歯磨きをする時は取り外せます。しかし子どもでも簡単に取り外せてしまうため、壊してしまったり、失くしてしまったりというトラブルが絶えません。
小学校の生活の中では、最低でも給食時の着脱と体育時の着脱は子どもが自分で行う必要があります。
外すことは出来ても着けるのを忘れ、そのままなくなってしまったり、体育時に外すのを忘れたために転んで壊れてしまったりと、作り直しにより治療が一時中断してしまうこともしばしば。
トラブル回避のため、学校の先生に声掛けや見守りの協力をお願いしたり、外した時には必ず決まったケースに入れて保管するよう子どもに指導したというママがいました。
最初はトラブル続きだったようですが、何度か繰り返しやらせているうちに、だんだん習慣化されていった様子。子どもは思っている以上に慣れるのが早いですから、慣れるまでは学校と家庭が協力して見守っていくようにすれば、乗り切れそうですね。