この独特の世界観を今度は、テミン(SHINee)が変えていく。小雨が降る中、大歓声に迎えられ、黒いシースルーの色っぽい衣装で登場したテミンはまず、日本ソロデビュー曲『さよならひとり』で、激しくもしなやかでキレのあるダンスで魅せた。

グループでの出演はあったものの、ソロとしては初出演。テミンは「緊張しています。最後まで楽しみたい」と話し、名だたるアーティストたちの出演に「僕も負けないように頑張ります」とはにかみながら気合十分。『Drip Drop』『Press Your Number』『Danger』といった激しいダンスナンバーを立て続けに披露すれば、SHINee World(SHINeeのファン=通称シャウォル)の掛け声、歓声がスタジアムにこだまする。途中、雨脚が強くなり、降り注ぐ雨でテミンのセクシーさが際立つと、激しいダンスで濡れた髪からほとばしる水しぶき、涼しげな流し目に何度も黄色い悲鳴が上がった。

最後は、「今回のソロ・ミニアルバムの中で僕が一番好きな曲。大切な人を思いながら聞いてください」と、バラード『世界で一番愛した人』を降りしきる雨に打たれながら熱唱。スタジアムをしっとりとした雰囲気で満たした。

赤をポイントにした個性が光るモノトーンのクールな衣装で登場したAAAはまず、爽やかなポップナンバー『Love Is In The Air』やソウルフレーバーの『Flavor of kiss』で盛り上げると、西島隆弘の一声がスタジアムに響き『恋音と雨空』へ。しっとりと歌い上げるも、止まない雨に、歌詞にかけて思わず「マジで土砂降りじゃねえか」と末吉秀太が漏らす場面も。

MCでは、浦田直也が「雨に負けずに楽しんでますか?」と会場に呼びかけると、前日の公演を観に来たという西島が「雨が降ったりやんだり。でも雨が降ってる夏フェスも楽しいね」ってG-DRAGON(BIGBANG)さんが言ってました」と報告。

そして、「最高の夏の締め括りを」(浦田)と呼びかけ、爽快なアッパーチューン『NEW』でスタジアムを沸かせると、最後はおなじみの『ハリケーン・リリ、ボストン・マリ』でスタジアム中がタオルを振り回して一体となった。