【○×クイズ】「洗濯機は、タテ型よりドラム式のほうがキレイになる」○か×か?
家庭でも増えてきたドラム式の洗濯機ですが、ドラム式とタテ型式は洗い方に違いがあります。
タテ型洗濯機は、たっぷりの水流によって服を洗います。一方、ドラム式洗濯機は、水の量は少なめで、叩き洗いによって汚れを落としています。
日本の水道水は、軟水です。軟水には高い洗浄力があるため、日本では水流で洗うタテ型のほうが、汚れがよく落ちます。
なぜ欧米でドラム式が普及したかというと、欧米の水は洗浄力が低い硬水が多いからです。水流だけでは服がキレイにならないため、叩き洗いで汚れを落とすドラム式が使われてきました。
つまり、日本では、洗浄力という点では、ドラム式を使う理由はないのです。出典(『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』)
【答】タテ型のほうがキレイになる!日本ではシェアの8割がタテ型。
ドラム式とタテ型、買い換えるならどちらが良いのでしょう?ドラム式は増えているといってもまだ少数派。シェアでいうと日本では8割はタテ型だそうです。
それぞれのメリットは?
日本では水流で洗う方式のタテ型で充分。
いい洗濯のポイントは水量です。タテ型は満水にすれば大丈夫ですが、ドラム式は最大量にしてもまだ足りません。
でも、乾燥に関しては、やはりドラム式が優れています。
タテ型で乾燥できるタイプもありますが、機能的にやはり弱いです。共働きのご家庭など、ライフスタイルによっては、ドラム式も便利であることはうなずけます。出典(『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』)
結論として、やはりタテ型の洗濯機。洗浄力に優れており、自分で設定を変えやすいので洋服も大切にできます。
乾燥機能が欲しいなら、乾燥専用の機械を別に買うといいとのこと。
乾燥機も今はすごく発達していて、ホームセンターで売っている1万円台の小型サイズのものでも充分乾きます。出典(『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』)
【○×クイズ】「スーツ、カシミヤ、シルクの服など、たいていのものは自宅で洗える」○か×か?
コートやスーツ、ジャケットなど洗うのが難しいと思う衣類を全てクリーニングに出すと、年間のクリーニング代は結構かかってきます。
スーツや学生服、ダウンや羽毛布団、コート、それにウェディングドレスだって自宅で洗う事は可能なのです。
水で洗うとトラブルが起こる生地だけは、ドライクリーニングに出す必要がありますが、それ以外は自宅で洗えます。これで、クリーニング代を年間10万円も節約した人がいます。
出典(『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』)
【答】大正解!皮革やレーヨン、キュプラ、アセテートなど水に弱い繊維を除いて、ほとんどの衣類は家で洗うことができます。
おウチで洗えば、汗の汚れもしっかり落とせる
洗い方にコツはありますが、自宅で洗えば、汚れや臭いもスッキリとれます。
汗の汚れは裏面にたまるので、必ず裏返して洗いましょう。
ズボンは縫い目(割り)をそろえて三つ折りにたたみ、ネットに入れます。
スカートのプリーツは、洗濯機で回すと、どうしてもグチャグチャになるので、手洗いをおすすめします。
ダウンジャケットも家で洗う人は少ないようですが、手洗いするとすごくいいですよ。ダウンは水に棲む鳥の羽根ですから、水に強いので大丈夫です。出典(『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』)
ちなみにダウンがベタっとなってくるのは、ダウンが汗を吸収してしまっているせいなのだそうですよ。
また冬のニットなど動物性繊維の場合は必ずネットに入れるのがポイント。そのほかシャツやブラウスなどシワを防ぎたいものもネットへ。
ただし、ネットの使い方にもコツがあります。
大きいネットに服を入れたスカスカした状態では、結局、ネットの中で服が移動して繊維がこすれてしまうので、意味がありません。
シワや型崩れを防ぐことができなくなってしまいます。それを防ぐために、洗濯ネットに服を入れたら、余っている部分は結ぶかゴムで縛って、ネットの中で服が動かないようにしてください。
反対に、小さいネットにギュウギュウに詰め込むのは逆効果。洗剤液が衣類に浸透しにくいため、汚れが落ちにくいばかりか、かえってシワになってしまいます。
出典(『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』)
シャツやズボンなどは、めんどうでもキレイに折りたたんでから洗濯ネットに入れるとアイロンの手間を大幅に軽減できます。
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「ボクたちの洗濯術を行っていただければ、好きな服を長持ちさせることができます」と洗濯ブラザーズの茂木さん。
ただ汚れを落とすのではなく、なるべく新品の状態をキープする適切な洗濯術があれば、大切に末長く着ることができますね。
【取材協力】洗濯ブラザーズ
茂木貴史、茂木康之、今井良の3人で結成し、毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。
横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。
また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。