乾燥しがちな時期は顔や身体にクリームを塗り、保湿が欠かせませんね。
毎日のことなので、クリームの成分と同じように「どう塗るか」は意外と重要です。
「クリームの成分を活かせる塗り方」はあるのでしょうか?
シワが気になる頰や額に、くるくるとクリームを塗ると肌に浸透するようなイメージがありますよね。
また、脚や腕にはパパッと縦塗りしていませんか?
実は、この方法だと皮膚のキメに沿っていないため、せっかくのクリームの保湿力が弱まる可能性があるんです。
皮膚科専門医の安部正敏先生の著書『皮膚科専門医が見た!ざんねんなスキンケア47 細胞科学が教える効果アップの肌ケア法』から詳しくお伝えしていきます。
クリームの“くるくる塗り”は効果減!縦方向塗りも成分が吸収されにくい
クリームなどの保湿剤を塗るとき、くるくると円を描くように塗るか、縦方向に塗っている人が多いように見受けられますが、この塗り方は実は損をしています。皮膚科学的には横方向に塗るほうが効果的です。出典(『皮膚科専門医が見た!ざんねんなスキンケア47 細胞科学が教える効果アップの肌ケア法』)
クリームなどの正しい塗り方は「肌のキメに沿った横塗り」です。
保湿剤が皮膚から吸収される経路は、主に3つあります。
1:表皮細胞(最も外側の皮膚)
2:表皮細胞の隙間
3:毛穴や汗の管(付属器と呼ぶ)
このうち1と2については、当然、表皮が薄いところが最も吸収されやすく、これは皮膚のきめ(皮溝と呼ぶ)に当たります。つまり、皮膚のきめ、シワに沿って塗ると化粧品や軟膏の有効成分が吸収されやすくなります。
シワは横方向に走っているので、保湿剤は、くるくる塗りや縦塗りよりも、横方向に塗るのが賢い塗り方なのです。出典(『皮膚科専門医が見た!ざんねんなスキンケア47 細胞科学が教える効果アップの肌ケア法』)
シワが気になってクリームや美容液を重ねづけするなら、シワに沿って塗るとコスメの成分をより活かせます。
擦り込むようにくるくる塗るのではなく、肌のキメを意識して横塗りするのが“効かせる”ポイント!
フェイスクリームを浸透させる塗り方
顔にクリームを塗るときは、横方向に塗りましょう。
皮膚のキメに沿って横方向に塗ることで、有効成分の浸透が高まります。