行政は3日間あてにならない

大災害発生直後の3日間、行政は人命救助のための情報収集を優先させるため、被災者への対応は出来ません。被災者対応は発生後3日目以降になります。

よって最初の3日間、行政は全くあてにならないことになりますから、その間は自力でしのぐことを考えなければなりません。

避難所では満足な対応が受けられない

避難所へ行けば「安心」「助けてくれる」と思い、すぐに行こうとする人がいますが、避難所の防災倉庫には1食分の食料しかストックがありません。また支援物資もすぐには来ないため、満足な対応が受けられません。

よって、自宅が倒壊してしまった場合は別ですが、避難所は一時的な逃げ場所と考え、危険が去ったら自宅で待機することを考えましょう。

避難所に行く場合、自分の食べる水と食糧は持参が基本です。

避難所は安心安全な場所ではない?

信じたくありませんが、その場から逃げられない避難所では「物資を渡す見返りに・・・」などのような性犯罪被害も実際に起こっています。

女性と子どもの安全が守られていない避難所もあるということを知っておきましょう。安心安全ではない避難所は第一避難先にならない可能性があります。

自宅が不安な場合には、信頼できる友人宅に、みんなで集まり集団生活を行うケースも実際にはあったようです。

停電・下水道不通地域には住めない!

少し考えれば分かりますが、電気と下水道が止まった地域には住むことが出来ません。排水管が破損しているのに無理やり水を流そうとすると水漏れが起こり、下水が予想外のところから溢れ出る可能性があるため使用しない方が良いです。

電気や下水道が止まってしまった場合は、自宅から30キロ以上離れた実家や旅館・ホテルなどへの避難候補地を3ヶ所普段から考えておくとよいでしょう。

まず最初に困るのは食料よりトイレ!避難所のトイレは使える?

大震災が発生すると停電になり、停電になると汚水処理場が停止します。断水や下水管の破断も起こり、そうなるとまず何よりも困るのがトイレです。

家のトイレが使えなくなった場合、最初に考えるのが避難所のトイレですが、避難所のトイレは順番待ちの列ができ、もし仮に30人待っていて、1人3分かかるとしたら、順番が回ってくるのは1時間半以上になります。

そんなに我慢できるでしょうか。避難所のトイレはあてになりませんから、自宅に簡易トイレ袋などの備えが必要です。

排泄物はどうする?仮設トイレには〇〇がない?

避難所のトイレが使えないとなると「簡易トイレ袋」が役に立ちますが、ずっと使い続けると大量のトイレゴミが発生します。

そうなると考えるのが「土に埋めてしまう」ことですが、土に微生物とミミズがいない場所に排泄物を埋めると分解されずにそのまま出てきてしまいます。その状態ではニオイの問題やハエが大量発生して大変ですから、安易に埋めてはいけません。

便と尿は別々に溜めるようにし、尿はペットボトルにためると処理が楽に行えます。

また避難所の仮設トイレには「紙」がありません。トイレットペーパーを持って行くことを忘れないことと、場所によっては明かりがないところもあるようですから、両手が使えるようへッドランプも必要です。