リュックの中に現金10万円!

災害時といえども、いざという時に役立つのが「現金」です。ペットボトル1本が1万円、ガソリン1リットルが1万円なんていうことも震災が起きればあり得る世界。困った時は現金が助けてくれます。いざという時、被災地から脱出して1週間生活できるお金が1人10万円だと言われていますから、各々の持ち出し用リュックに現金10万円をストックしておくとよいでしょう。

海外脱出も視野に・・・

国内での生活が困難になると考える必要があるのが海外脱出です。

海外に行くためにはパスポートが必要ですから、子どものパスポートも準備しておくと良いでしょう。また、海外旅行中に、1ヶ月の生活物価を確認しておくと、いざという時にその情報が役立つようです。

今回は防災アドバイザーの菊池顕太郎さんに、子どもを守るための防災知識を教えて頂きましたが、筆者の感想としては、初めて耳にしたことや、これまで信じていた防災知識が間違っていたと気づかされる内容が多く勉強になりました。

LEDランタンや簡易トイレ袋など、備えていても使ったことがないまま被災したら、いざという時には使えません。

ですから備えるだけではなく、週末の夜など、寝るまで電気やトイレを使わない生活を実際に体験してみることも大切なことだと菊池さんはおっしゃっていました。

状況は想定を必ず超えます。まずは今日できることから災害に備え実践してみませんか。 

【取材協力】減災アドバイザー 菊池顕太郎

NPO法人 日本防災士会 世田谷支部 理事。

1968年生まれ。東京都新宿区出身。東京都世田谷区上祖師谷在住。学生時代に児童館に通う子ども達のキャンプリーダーとしてボランティア活動を行う。当時、日本のキャンプ用品は高額だったため、18歳の時に中学・高校生達のために高品質なキャンプ用品や米軍装備品をアメリカより個人輸入を開始する。

20歳で南米ブラジル・パラグアイ・アルゼンチンヘ50日間の冒険旅行を行う。その後、毎年海外への個人旅行で色々な体験をする。(現在20数カ国訪問)

1990年4月、国士舘大学政経学部卒業後、(株)東急ハンズ 入社。同社にてDIYアドバイザー、防犯設備士として商品開発を行う。2006年8月、東急ハンズニ子玉川店閉店を機会に減災・防犯アドバイザーとして独立。

同年秋には、念願だった四国お遍路、約1200キロを歩き終える。歩きながら、たくさんの人たちに支えられ、生かされている自分を自覚する。

保育園に通う子ども達が大規模災害発生時に支援が受けにくい状況を改善するため、保育園で先生と保護者向けに「子どもと一緒に生き残るための方法」を伝える防災講演行う。 

2012年、NHKの早朝番組「おはよう日本」“まちかど情報室"へ2回目の出演。開発協力した折りたたみ式LEDランタン(ちょうちんランタン)を紹介、ヒット商品となる。

地方自治体や社会福祉協議会、企業、生活協同組合、自治防災組織が主催する勉強会やイベントで「今から始める防災対策」等の防災講演を行い、普及啓蒙活動をしている。講演参加者から「目からウロコの防災講演だった」「今日から始める防災対策が良くわかった」等の声をいただいております。

研究テーマは「避難所の題解決と災害ボランティアの活動支援」「本当に役に立つ防災用品の開発」 「災害時のトイレ対策」など。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。