読解力を高めるために避けたい食事とは

そして読解力の研究では、糖分の多い加工食品を控えている子供は読解力が高いこということが分かっています。

カップラーメンのようなインスタント食品や菓子パンなどで食事を済ませたり、ジュースやポテトチップス、ケーキで小腹を満たしたりするような食生活は、読解力が高まらないだけでなく、肥満を招くことにもなります。

特に、低学年のときの肥満は、約40%が大人になっても肥満となり、病気を引き起こす要因となってしまいますので、これらの食事は極力避けるようにしたいですね。

能力を上げていくために食事で気をつけたいこと

お勧めしてきた食事を摂ることもいいのですが、日頃の食生活で能力を上げるコツが他にもあります。

1. よく噛むこと

噛むことは顎を鍛え、脳を刺激し活性化させてくれます。それに加え唾液がしっかりでるので、虫歯予防にも繋がります。

2. ながら食べをしない

テレビを見ながら、本を読みながらなど、何かをしながら食べると、食べていることに集中できず、食べ過ぎたり、噛まずに飲み込んだり、脳への刺激が弱くなってしまいます。

3. “コ食”にならない

コ食は栄養が偏りやすく、食事の会話も少なく、食べる楽しみも減り、脳の刺激が少なくなってしまいます。

一人で食べる孤食、家族それぞれが違う食事をとる個食、自分の好きなものしか食べない固食、濃い味付けの食事を好んで食べる濃食、食べる量が少ない小食などは避けるようにしたいですね。

4. 朝食をしっかり食べる

朝食を食べる子どもは食べない子どもに比べ学力が高いことも分かっています。

朝は体が十分に機能していないこともあるので、朝食で体を目覚めさせることで、脳力UPだけでなくケガの予防にも繋がります。

いかがでしたか。今回は国語の読解力を高める食事についてご紹介いたしました。

もちろん食事だけで読解力が高まるというわけではありませんが、お子さんのサポートとして食事にも意識を向けると、より良い力が備わるかもしれませんね。

<参考>
Springer Link「Diet quality and academic achievement: a prospective study among primary school children」

株式会社Luce 代表取締役 管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活躍。書籍を3冊出版。本サイトではヘルスケア、食事・栄養、美容系を執筆。