子育てのやり直しができたらと思ったことはありませんか?

つい大きな声を出したり、イライラして言いすぎてしまったり。ママも人間なので、いつもニコニコ笑顔でいることは難しいもの。子どもの寝顔を見て後悔したことのあるママも多いのでは?

筆者自身も6歳の子どもがいるママ。子どものために、どうしてあげることが一番いいのか、日々自問自答していますが、答えは出ません。

 さて、みなさんは10歳の壁という言葉を聞いたことがありますか?

勉強や運動でつまづきやすくなり、親に反抗し始めるという、小学校34年生の子どもに起こる変化のことです。

この時期につまづいてしまうと、その後の勉強にもついていくことができず、様々な問題をクリアするのが難しくなってしまうと言われています。

そうなりたくはないですよね……。小学校に入る前の幼児期に本当に大切なことはどのようなことなのでしょうか?

今回は、『10歳までの子育ての教科書』(アスコム)より、幼児期に大切なことをピックアップしてお伝えいたします。

子どもの才能を引き出すのもつぶすのもまわりの大人次第!

10歳の壁につまづく時期、脳にはどのような変化があるのでしょうか。

諏訪東京理科大学共通教育センター教授であり、脳科学者の篠原菊紀先生によると、「ちょうどこの時期に前頭葉、とくに46野付近の発達がピークを迎えます」とのこと。

さらに篠原先生は、「トラブルを解決したり、うまく人を動かしたり、たくさんの仕事をこなしたりといった、この社会で生きていくのにもっとも必要な能力ーー俗っぽく”生きる知恵”と言ってもいいかもしれませんがーーは、この前頭葉の動きに直接リンクする部分が多いと考えていいでしょう。」と続けます。

10歳前後で、今後生きていくために必要な能力がほぼ完成してしまうとは驚きですね。ここでつまづかないためにも、やはり幼児期に何をするかが大切なのかもしれません。

また、この前頭葉46野付近は、その後も20歳くらいまでダラダラと成長を続けます。実はこれ、他の脳部位と比べると成長が遅いのです。

篠原先生によると、「その分、遺伝の束縛が少ないので環境や教育によってどうにでも変わりうる部分である」とのこと。

これは、チャンスではないでしょうか。

そこで以下から、子どもの才能を引き出すためにできることを3つご紹介いたします! ぜひ幼児期のお子さんにしてあげてください。