例えば、
子どものあるがままを認めず健常児に近づけようと必死に訓練したり…
小学校の選択を誤ってしまったり…
担任やママ友に「知られたくない」と隠したり…
他の子と比べたり…
「あなたのここが改善したらあなたは幸せになる。ママも幸せになる」の気持ちがどこかに潜んでいたり…
でも、これでは子どもも親も幸せにはなれないと思うのです。
親も子も幸せになる方法は?
息子は2歳で診断を受けました。
他の子どもを見ること自体が、イコール息子との違いを見せつけられることで、ストレスの原因になり、 私は“比べる病”にかかってしまいました。
でも、障害を受容し、子どもの世界に寄り添うこと16年、今では子育てがとても楽しいです。
もし、幼い頃にあるがままのわが子を受け入れず、特性に合わない幼稚園、保育園、小学校に入学させたら …おそらく私はいつまでも「健常児に追いつけ追いつけ」と必死になり、その差を感じて悶々とする毎日だったと思います。
息子も親から他の子と比べられて自己肯定感のかけらも育たず、きっと楽しくない日々が続いていたと思います。
発達障害の子の子育てには“障害受容・療育選び・ママ友や担任やクラスメートへのカミングアウト・学校選び”など、子どもの将来を左右する“分岐点”があります。
今回、私は『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』という本を書き、そこで、これまでの自身の子育てや出会ってきた多くの発達障害のお子さんの話と改めて向き合いました。
しかし、他の発達障害のお子さんやご家族を見ていても、発達障害だからといって健常児と同じような幸せを望めないなんてことは決してなく、その環境の与え方、育て方でお母さんもお子さんもきっと幸せになれると思っています。