11月3日に大盛況のうちに閉幕した『第29回東京国際映画祭』。
今年も洋画・邦画様々な作品が上映され、連日、登壇イベントやトークショーが行われました。
そんな『東京国際映画祭』29年の歴史の中で、今回初の試みとなったのが、アニメーション特別企画『TIFFアニ!!』。映画祭ならではの、大きなスクリーンでの映像上映やゲストを迎えたトークコーナーなど、アニメーションの今が分かる特別なイベントとあって、大きな話題に。
今回、『Character JAPAN』では、この『TIFFアニ!!』の模様を取材。
前編では、第一部の『ポッピンQ』『チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~』『虐殺器官』の特別映像&ゲストトークをご紹介しました。
後編では、第二部の「のじけんBAR」の公開イベントレポートをお届けします。
一緒にこのイベントを体験してくれた、声優ユニット「NOW ON AIR」のメンバー、飯野美紗子さん&田中有紀さんのコメントやインタビューも併せてご覧ください!
『Supported by LisOeuf♪(リスウフ) のじけんBAR~TIFFアニ!!にきまぐれ開店!~』のリハーサル現場に潜入!
『TIFFアニ!!』第二部となった『Supported by LisOeuf♪(リスウフ) のじけんBAR~TIFFアニ!!にきまぐれ開店!~』。
「リスアニ」が発行する女性向けアニメ音楽誌「LisOeuf♪」の人気企画、声優・野島健児さんによる「のじけんBAR」。
これは、“のじけん”事、野島さんがゲストを招いて声優になった経緯や役者としての心がまえなどを聞く人気連載。今回は特別に観客の前にリアルBARをオープンさせ、他では聞く事の出来ない貴重なトークを繰り広げました。
ゲストは、加藤和樹さん、速水奨さん、高橋直純さん、小野賢章と超豪華。筆者と飯野さん&田中さんは、なんとイベント前のリハーサルに潜入!
『TIFFアニ!!』第一部が終了し、第二部までの限られた時間でリハーサルを行う、キャスト・スタッフの皆さんに感心しきりでした。
「こういったイベントのリハーサルを拝見させていただくのは初めてでしたが、登場の仕方やはけ方など、出演者の皆様がどんどん自分の意見をおっしゃっていて驚きました。これまでも声優イベントに遊びに行った事がありましたが、そういった段取りは全部台本に決められていると思っていたので」(飯野)
「また、BARのセットがすごく素敵で感激しました! みさみさ(飯野さん)と同じく、皆さんが“こうしたらどうでしょう?”と、自分のアイデアや意見をスタッフさんに話して、実現させていくのが格好良かったです」(田中)
俳優・歌手・声優として活躍! 「一度は芸能界を辞めた」加藤和樹の貴重エピソード
2003年のデビュー後、『ミュージカル テニスの王子様』の跡部景吾役や、数々の映画・ドラマに出演。
アニメ『B-PROJECT〜鼓動*アンビシャス〜』での 愛染健十役など、声優としても活躍する加藤さん。
デビューのきっかけは、「第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」であった事を話すと、「スーパーボーイ! スーパーボーイなんですね?」といきなり食いつきまくる野島さん。
その後、初めて役をいただいたドラマで「朝の5時半集合の所、5時半に起きてしまい、先輩にご迷惑をおかけした事が申し訳なさすぎて、ロケバスでは生きた心地がしなかった。もう二度と遅刻はしない、と誓いました」と、デビュー当時を振り返る加藤。
その後、芸能界は自分に向いていないと思い、一度辞めるも音楽と出会い一念発起。
『ミュージカル テニスの王子様』の跡部景吾役を機に音楽活動もスタート出来たというエピソードを紹介。
「今日のイベントもそうですが、スタッフの皆さんや多くの方に支えられて、僕が活動出来ているんですよね」と感謝の気持ちを語ると、野島さんは「今日初めてお会いしましたけど、背が高くて格好良くて、声も素敵で……さっきから僕より劣る部分を探しているけど全然無い!」と加藤を絶賛。
野島自身も、音楽活動を行うアーティストでもある事から「今度、歌手の先輩として歌やギター教えてくださいね」とお願いする一幕も。
加藤はトーク後、この季節にピッタリの楽曲『秋恋』を披露し、その歌声に観客は酔いしれた。
「朝寝坊をして遅刻をしてしまったエピソードは想像するだけでゾッとしてしまいました(笑)。
加藤さんはテニミュなど色々活躍されていますが、一度芸能界を辞めてしまった苦労等もあるなんて、驚きました。野島さんのお話の引き出し方にも感動しました」(飯野)
「加藤さんは格好良くて声も素敵で、のじけんさんもおっしゃっていた様に完璧な方だと思いました(笑)。でもそんな加藤さんにも苦労された経験があって、周りのスタッフさんへの気遣いがさすがだなと思いました!」(田中)