1日4食「おやつも食事」と考えることが大切

朝食は和食中心に

——本書の中では、朝ごはんはパンではなくご飯と味噌汁を中心に食べることが大切だと書かれていました。保育園ではおやつも栄養を考えて出されているということですが、どんなものがおすすめですか?

清水:離乳食の時期は「おやつ」としてではなく、1日4食という考え方で、必要な栄養がとれるように心がけています。おやつの時間も、そしゃくの練習になる野菜等、おひたし、煮野菜、ごはん、白身魚、豆腐等をあげると良いと思いますよ。

時間帯は、朝食6時、昼食10時半、午後食14時半、夕食18時頃を目安にしてみてください。

——これだけしっかり食べれば、子どもの好き嫌いもなくなりそうですね。最後に、離乳食に取り入れない方がよい食べ物があれば教えてください。

清水:バナナなど輸入果物は消毒剤、防腐剤等の農薬も使用されていると聞きますので、園では与えていません。

乳児期は腸が未発達なため、細菌がつきやすい生物(なまもの)や強いアレルゲンとなる揚げ物、卵、乳製品も控えています。

また、人工的な甘味(菓子類)や刺激の強いメニュー(カレー味など)も、偏食になりやすいこともあり避けています。

実際に、筆者の娘も離乳食をあまり食べない子だったのですが、手づかみ食べを始めてから、意欲的に食べるようになり感激しました! テーブルや床が汚れたとしても、赤ちゃんの時期にしか見られない光景だと思うと、何だか愛おしく感じられるはず。

まずはできるところから始めてみてはいかがでしょうか。

ライター。音楽系の出版社で6年間勤務した後、かねてからの目標であったアメリカでの短期留学を果たし、現地でフリーペーパー制作のボランティアを行う。帰国後は、実用書を扱う出版社にて女性エッセイや心理本などの編集を担当。その後、ライターとしての活動を始める。北欧のヴィンテージ食器が好き。