4.楽しむ力

家庭円満で絆が強い夫婦は、家族で旅行やレジャーによく出かけたり、同じ趣味を持ったり、イベント事を大切にするなど、日々を楽しむ力を持っています。

人間はやはり楽しみがあるから仕事や勉強もがんばれるもの。

その楽しみが家族で過ごすことであれば、自ずと家族仲はよくなりますね。

私のママ友家族は、家族でいろんな場所に行くのが好きで、大型連休、三連休の時など、よく旅行やキャンプに出かけています。

旅行やキャンプの計画を家族で話し合ったり、準備をしたりすることで、普段からとても楽しい日常を過ごせているのだそうです。

その他、日々起こる問題や困難を『辛いこと』や『嫌なこと』と捉えず、楽しむ力も家庭円満には必要です。

私の知人男性Uさん(32歳・男性)は、SNSで、妻との会話や、子育てで日々起こるトラブルを写真や得意のイラスト付きで発信し始めました。

すると、気持ちがスッキリするだけでなく、いろんな人から共感や反響のコメントをもらい、すごく嬉しい気持ちになったそうです。

日々起こる家庭でのイライラやトラブルも、「これはネタになる!」と、余裕を持って受け入れることが多くなったそうです。

5.許す力

この『許す力』は、これまで挙げた力の中でもっとも身に付けるのが難しい力と言えるでしょう。

夫婦生活は、相手の嫌な一面や悪習慣、自分との違いをまざまざと見せつけられる場です。

そして、時に、浮気や不倫、家のお金を勝手に使われる、暴力や暴言を受ける…などの一回で離婚を考えてしまうほどのショッキングな出来事も起こり得ます。 

最近では、「夫のスマホ(ゲーム)依存」「妻の実家依存」がストレスで離婚を考える人も多いです。

小さなことから大きなことまで、夫婦生活はいろんなことがあります。

夫婦でいることを続けていくなら、時にこれらのことを受け入れ、許していかなければなりません。

許す力がない夫婦は、離婚という道を選びます。あるいは、「子どものために」「世間体のために」という理由だけで繋がっている仮面夫婦になります。

一方、許す力がある夫婦は、夫婦の絆がとても強いです。自分が相手を許した分、相手も自分のことを許してくれることが多くなるので、仲良く過ごせることが多くなります。

相手を許し、受け入れ、「もう一度やり直そう」と相手とまた向きうことは、とてもしんどいことです。しかし、そのしんどいことを乗り越えて再構築できた絆は、並大抵のことでは崩れません。

ちなみに、相手のことが許せず離婚した人は、次の新しいパートナーと巡り合っても、結局同じようなことが理由で別れるケースはとても多いです。

パートナーを許すという行為は、ある意味人生に与えられた課題とも言えるかもしれませんね。

今日ご紹介した5つの力は、先天的に備わっているものではなく、後天的に身に付けることができるものです。「自分に足りないな」と思うものがあれば、ぜひ身につけられるよう工夫してみてください。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]