4: お互いに「会いたい」と思っているのがわかって
「いわゆる“友達以上恋人未満”みたいな雰囲気で、でも告白するきっかけがないまま仲良くしている女性がいました。
いつもLINEはするけど肝心なことはお互いはぐらかす感じで、焦ってはいたのですが……。
ある日、映画を観に行く約束をしていたけど大雨になり、『危険だから映画はまた今度にしようか』ってLINEで話していたとき。
彼女が『残念だけど仕方ないね』『今日はこの予定だけだったからこれからどうしよう』って送ってきて、『俺も。残念だね』『家にひとりでいるのもつまらないな』と返していました。
すると、『寂しいね』と彼女から届き、ドキッとしてスマホを落としそうになって。
普段は絶対にそんなこと言わないのに、目の前にいないせいか余計に彼女が恋しくなり、『俺も寂しい』と返しました。
でも彼女からの返信はなくて一時間くらい経ち、我慢できずに電話しました。
『雨だけど会おうよ』と言ったら『そう言ってくれないかなと思ってた』と彼女が笑ってくれて、大雨のなか近くのカフェで待ち合わせし、そこで改めて俺が告白しました。
お互いに会いたいと思っているのがわかったのが、背中を押してくれましたね」(28歳/セールス)
「会いたい」と素直に言えないような距離感は、もどかしい表現で相手の気持ちを探るようなやり取りになりがちです。
でも、「寂しいね」は好きな人でないと送れない言葉。その裏にある本心に気がついたとき、男性は行動を起こします。
返信がないのを受け入れず、こちらから誘う勇気を持てたのが、ふたりの心を近づけました。
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相手が目の前にいなくても気持ちを送りあえるLINEですが、告白に至る流れは何よりお互いがやり取りを居心地よく思っていてこそ生まれます。
そもそも、LINEはふたりきりで会話するものです。その時間を前向きに受け入れているとわかるのが、男性にとっては大きな自信になります。
好きだと言うつもりはなくても、自然とそんな流れができるのは、ふたりとも伝えたいと思っているから。
本当は、告白する前から心がつながっている状態なのかもしれませんね。