そうなんです。だから毎回、撮影で緊張しちゃって。でも、“緊張してません”っていう雰囲気を出していたんですが、自分の中ではすごく緊張していて。だから、すごく色々な意味で、オンエアを見るのがコワいな。
ミュージカルも、たくさん経験があるわけではないけど、ミュージカルのクセがついているからか、カットがかかって終わったシーンなのに、そこを反省しちゃうんです。
ミュージカルはそのシーンが終わっても、また次の日もあるので、“今日、あそこがダメだったから、明日はこうしてみよう”って、いい意味での反省ができるんです。
ドラマは1度撮ったら、よほどのことがない限り撮り直すことはないですよね。だから、反省したところで、どうにもならなくて…。
「もう一度、やってみたいんですけど」って、言えるくらいのレベルになれたらいいんだけど、まだそこまでの自信もないし。
ーーミュージカル界とテレビドラマの違いには、他の役者さんもご苦労されることが多いんでしょうね。
今回ドラマで共演させていただいた俳優さんも、舞台で地方公演をやりながら、ドラマのお仕事もされていて。
「声のボリュームの感覚とか、分からなくなりませんか? 」って聞いたら、「俺、舞台でもこんな感じだから」って言われていて。だから、役者さんや、作品によっても、それぞれ違うんだと思います。
ーー確かに、声の張り方1つでも舞台とドラマは違いますね。
そうですね。2年前の『Dr.ナースエイド』の撮影のとき、全然意識していなかったんですが、「ミュージカル明けだと思うけど、そんなに声を張らなくても大丈夫だよ」って言われたひと言に、結構傷ついてしまって…。
そう言われてしまった自分が、くやしくて悲しくなって。逆にお芝居することが怖くなっちゃったことがあったんです。
その記憶があったから、今回はそれを言われないようにしようと思って。普通の会話と同じくらいのボリュームでしゃべれるようにお芝居をしてみようって、すごく心がけていました。
そういう意味の緊張もありましたね。
ーードラマの撮影現場で役者さんはマイクをつけていますが、すごく小さい音でもマイクが音を拾いますよね。役者さんも、意外なほど小さな声で台詞をしゃべっているのを、以前取材で見たことがありました。
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