そう! そうなんです。「この台詞を言ったら、歩き始めて」って言われるんですが、その台詞が小さくて聞き取れなくて(笑)
ーー “ボソボソ”と小さな声で台詞を言っても、オンエアでは、ちゃんと普通のボリュームになっていて驚きます。
本当にそうなんです。滑舌の良し悪しもあると思うんです。ボソボソ言って、滑舌が悪かったら、何を言っているか分からないし、滑舌がしっかりしていたら、テレビの画面を通して見ても、ちゃんと聞こえてるんです。
お芝居の世界には、まだ私の知らないことがたくさんあると思うけど、1人になって、お仕事を始めてすぐに、こういうことに気づけてよかったなって、今は本当に思ってます。
今、テレビや映画に出ていく人たちって、決められた人たちだったり、ビジュアルがすごくよかったり、皆に憧れられているモデルさんだったりが多くて、あきらめかけている自分がいたんです。
もっと技術をつけてミュージカルの世界でやっていく方が、自分には合っているのかなとも考えます。一方で、チャレンジしてみたいのは、テレビドラマや映画でのお芝居でもあります。
自分は、ビジュアルに自信がない分、違うところを磨いてそれぞれの世界にチャレンジしていけたらいいなって。そういうことにすごく気づけました。
今、ミュージカルの方向に進みつつあるんですが、そうではない方向にも挑戦したいなって、はっきり思いました。
ーー改めて自分の気持ちに気づけたという点では、タイミング的にも大きな意味のあるお仕事でしたね。2017年は明けてまもなく『王家の紋章』のお稽古がスタートしますよね。
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[最終回]「ミラチャイ」連載は「人間味のある宮澤佐江」を作った"ホーム"で"チャレンジ"できる場所&芸能活動を一時休止する理由とできた目標
佐江ちゃんにとって「ミラチャイ」は、「ホーム」のような感覚だった。なぜ今、お休みをするのか、ありのままの思いを話してくれました。約6年間、200回を超える連載の最終回です。
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[第51回]宮澤佐江「ミラチャイ」連載の6年、200回も続いた理由がインタビューでみえたー仕事、境遇、思いに向き合う
48グループと舞台。2本の軸を歩むなかで出会った人たちが、佐江ちゃんにもたらした、卒業後の大きな変化とは。「ミラチャイ」連載を彩った数々の写真やエピソードで当時を振り返っていくと、約6年にわたる長期連載になれた理由が見えてきました。
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[第50回]宮澤佐江と「ミラチャイ」連載の6年、200回以上を振り返っていくーやっと笑って話せるあのときのこと
どんなに時間が経っても変わらない、佐江ちゃんの「根っこ」にあるものとは。48グループを出てわかったこと。今、やっと笑って話せるあのときのこと。最終回に向けて、さらに尽きないお話です。
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[第49回]宮澤佐江が新「ミラチャイ」連載で振り返る、舞台とともに駆け抜けた2年間ー「出会い」と「別れ」さみしさと楽しさ
「これまでやってきたことの答え合わせが、今、できている」。2016年7月の新連載開始から現在まで、『朝陽の中で微笑んで』、公演中の『ZEROTOPIA』など、佐江ちゃんの約2年を振り返ります。
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[第48回]宮澤佐江が新「ミラチャイ」連載で振り返る、舞台とともに駆け抜けた2年間【大切なお知らせあり】
2年前の7月、リニューアルして再スタートした「ミラチャイ」連載。『王家の紋章』初演にはじまり、現在公演中の『ZEROTOPIA』まで。舞台とともに駆け抜けた、佐江ちゃんの2年を振り返ります。