お小遣いもあげ方ひとつで考え方が身に付く
――小学生ぐらいになると、お小遣い制にする家庭も多いですよね。一定額を渡して「自分で管理してね」の方がいいのか、それとも「欲しいものがあったら、お母さんに言ってね」の方がいいのでしょうか?
和田「まだまだお金の勉強ができていない子なら、3000円渡しても、その日のうちに全て使ってしまうかもしれませんよね。だからお母さんが代わりに財布を預かって、その3000円から、欲しいものがあったら、その都度お母さんが出してあげるといいと思います。
その時に『残金いくらだと思う?』『あれとあれにお金を使ったから、あと1500円しかないね。今日欲しいと言ったものは、一番欲しいもの?』なんて聞いてみると、子ども自身も考えます。
子どもがわかってきたら、お金をそのままお小遣いとして渡せば、自分で残金を考えながら使うようになりますし、貯金もするようになりますよ。」
お金に対しての余計な罪悪感をなくす考え方
ところで、本書によれば「お金がない」と言い続けている人の脳内では、お金がない理由を常に考える癖がついているとのこと。これが結果的にその思想の通り行動してしまうことで、もっとお金が入らないという負のスパイラルを循環してしまうそうです。
また日常生活の中で、「貧しい行動」を取ってしまう人もいることのこと。例えば、お昼ごはんを買いに行ったら、800円と400円のお弁当があったとします。
財布の中に5000円があって、本当に食べたいものは800円のお弁当だとしても、貧しい行動が染み込んでいる人は、800円のお弁当を買うのを即決できずに400円のお弁当を選んでしまうのです。お弁当を選ぶにしても、無意識に自分の価値を下げてしまっているのだといいます。
――教育資金ため、家のローン返済のため、節約しているママは多いですよね。なかには、買えるけれど、何年も同じ服を着ている、自分だけ贅沢をすることに罪悪感を持つ方もいると思います。このような意識を変えるにはどうすればよいでしょうか。
和田「旦那さんのタイプにもよりますが、奥さんがキレイな格好や化粧をして、ワクワクしていたら嬉しいですよね。自分自身の魅力を削っている方が、男性から見たら『貧乏くさいな』と思われてしまうのです。
だから、散財しない限りであれば、奥さんが着飾ったり、キレイになったりすることは、旦那さんのためでもあります。
それに罪悪感を抱くことが、自分を可愛がってないことだと思います。『こんなにキレイになったんだから、あなたも喜んでね』と考えてみてください。家計のやりくりをしながらも、キレイなお母さんでいることは、子どもにも旦那さんにとっても相当なハッピーなことですよね。
罪悪感として思っていると、相手にもそういうことをさせない気持ちになってきます。例えば、旦那さんがゴルフクラブを買ったらイライラするけれど、自分の洋服を一枚でも買っていたら、旦那のゴルフクラブに『たまにはいいんじゃない』と言えますよね。罪悪感を抱くのではなく、『とてもいいことをしている』と思うようにしたいですね。」
どうやったら手に入れられるかを考えてみる
――お金を持つことはハッピーにつながりますよね
和田「ないものはないので、散財しろということは絶対に言いません。ただ、無いからできないが続くと、経験値も下がり、気持ちの余裕も無くなりますよね。できる範囲で、どうやったら豊かな気持ちを味わえるかが大事だと思います。」
――そういったワークからお金に対する不安がなくなっていくのですね
和田「そうですね。もし、どうしても欲しいものがあれば、空いている時間にパートに出たり、在宅ワークをしてお金を稼ぐという手もありますよね。欲しいものを我慢するのではなく、どうやったら手に入れられるかにシフトすれば、人生が変わっていくと思いますよ。」
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お金の不安はなかなか消えないものですが、考え方次第で、ポジティブな感情に変えることができます。
今回インタビューした和田裕美さんの著書『幸せなお金持ちになる すごいお金。』では、お金の流れから、お金の使い方、お金の不安をなくす方法など、「お金の真実」について詳しく紹介されています。
ぜひ読んで、日々の生活の中で実践してみてくださいね。