スタジオジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクター「湯婆婆」が“理想の経営者”ではないか?
1月20日に「金曜ロードSHOW!」でテレビ放映されたことをきっかけに、Twitterなどで「油屋で働きたい」「理想の経営者」などと、湯婆婆が経営する湯屋「油屋」のホワイトぶりがネット上で話題になっています。
■千と千尋お得情報メモ 湯婆婆の声を担当したのは夏木マリさんです。夏木さんにとって湯婆婆は“とにかくかわいくて面白い”愛すべき人物なのだとか。時代を一生懸命に生きる中で、そのアグレッシブさから世間的には悪い人だと思われてしまう…そんなイメージで湯婆婆を演じたそうですぅ #湯婆婆 pic.twitter.com/3Qlw8JmqiH
— スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2017年1月20日
神々が訪れる湯屋「油屋」を経営する老魔女「湯婆婆」は、お客様(神様)を第一に考え、仕事に厳しく、スタッフから畏怖されるほどの豪腕ぶりを発揮して、日々訪れる八百万の神たちをもてなしています。
そんな湯婆婆に対してネット上では、油屋で大暴れしたカオナシへの毅然とした対応(接客)、スタッフに対しての目配り(評価)、息子・坊への溺愛ぶり(家族サービス)など、厳しい姿に見え隠れするホワイトな姿勢に魅了された人が続出。いわゆる「ブラック企業」と比較して羨む声が挙がっています。
公開当時学生のワイ「うわぁ…油屋って厳しいとこだなぁ…湯婆婆理不尽な奴だなぁ」
— 毒 (@ghouls88) 2017年1月20日
現在のワイ「ちゃんと決まった休憩時間がある!きちんと食事が振舞われる!結果出せば即報酬になる!しかも湯婆婆一番前で身体張ってくれる立派な経営者だしマジここで働きてぇ」 #千と千尋
油屋って、上司(湯婆)が隅々まで目を光らせてるし、頑張ったら褒めてくれるし、名のある神様のもてなしに成功したら一本つけてくれるし、クレーマー(カオナシ)には上司がカチコンでくれるし、普段は就業時間守るしで、意外とホワイトなんじゃんwって旦那と笑ってた。給料形態わからんが。
— 川島千夜 (@kawachiyo) 2017年1月20日
反応をみてみると、子供の頃に感じ取った湯婆婆の印象と、大人(社会人)になってから見た印象の違いを指摘するコメントも多く、そう感じるのは現代社会にブラックな環境が蔓延しているからではと指摘する声もありました。
ネット上では「ドラゴンボール」シリーズに登場する「フリーザ」、「機動警察パトレイバー」の後藤喜一などが“理想の上司”として挙げられ、定期的に話題になっていましたが、今後はその枠に「湯婆婆」も加わりそうですね。
千と千尋の神隠し公開当時の社会事情はよく分からないけど、あの映画の労働風景や湯婆婆の言動がホワイトそのもの!素晴らしい…!って賞賛されてるのって、それほどまでに今の現実の社会がまっっっっくろな証拠なんじゃないかな
— 死にそうな携帯ショップ店員 (@keitaiuri) 2017年1月21日
「千と千尋の神隠し」に出てくる湯婆婆は、圧迫面接はするけど履歴書なしで採用してくれるし、社員寮+食事付きだし、ちゃんとOJTも確立してるし、新人でも成果に見合ったボーナス与えてくれるし、迷惑な客はちゃんと断って従業員を守ろうとするしで、実はめちゃめちゃ良い経営者だと思う。
— ミカサの片思い (@akaunto_06) 2017年1月21日
湯婆婆、「お客様とて許せぬ」と言って攻撃するけどそのお客様は文字通り神様だったりするから経営者としての葛藤を経てそれでもなお神に反抗したということになるのでは
— ふじこ (@antagata_fu) 2017年1月21日