4.冷蔵庫にプリントやDMを貼りまくっていて見た目が汚い
→毎日見るものは、意外とそんなに多くはない
伊藤「そうして無頓着に冷蔵庫に貼る習慣が、キッチン全体を雑然とさせてしまいます。
冷蔵庫によっては、側面は冷却熱を放熱する役割があるので、プリントやマグネットを貼るのは避けたほうがよいでしょう。
毎日見たいから、見えるところに貼っているのかもしれませんが、毎日見るものは、意外とそんなに多くはないものです。見慣れた景色になっており、とっくに期限が切れたものまで貼りっぱなしになっていることも。
一度見直して、必要最低限のものだけにしてみましょう。きっとスッキリして、ストレスのないキッチンに近づきますよ」
ごちゃごちゃのキッチン、まずはどこから片付ければいいの?
貝印が2019年12月、全国の20~59歳の女性400名を対象に実施した「調理とキッチン」に関する調査によれば、「調理シーンでの面倒臭いこと」ランキングのTOP3が、
- 1位「キッチンアイテムの衛生管理(86.8%)」
- 2位「野菜のみじん切り(82.5%)」
- 3位「キッチンアイテムのかさばり(82.3%)」
となりました。
またコメントとして、『キッチンにまな板を置くスペースがなく、不便』、『容量・形状の違う保存容器が多く、上手く収納できない』などの声も挙がっており、キッチンにおける収納面の悩みは多いようでした。
キッチンがごちゃごちゃしていて、全体的にモノが片付いていない場合、どこから手をつけていいかわかりませんよね。
その場合、どこから片付ければいいのでしょうか。伊藤さんは次の2点を勧めます。
キッチンツールの整理
伊藤「キッチンツールの整理がおすすめです。使用頻度が高い場所なので、片付け効果を実感しやすいです。
まず、収納してあるキッチンツールをすべて出しましょう。そこから『毎週使うもの、月に1回使うもの、ほとんど使わないもの』と、使用頻度別に分けます。
ほとんど使わないものは処分するか、別の場所に分けて収納しましょう。毎日使うものと、時々しか使わないものを混在させないことが大切です」
食材の整理
伊藤「多くのキッチンでは、大量に食材がストックされていて、在庫を把握しきれていない場合が多いです。賞味期限が切れているものは迷わず捨てましょう!
いただきものや、買ってみたけど使い切れていないものは、『早めに使うものコーナー』を作って、早く消費してしまいましょう。
食材収納は、整理することで“自分の家の適正量”をきちんと把握することができます。“このスペースに入るだけ”と空間を決めておけば、買いすぎ防止にもつながります」
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片付いていないキッチンのあるあるにあてはまった人や、キッチンがごちゃごちゃでお手上げ状態、という人は、今回のアドバイスは大いに参考になりそうです。
この春、すっきりと片付いたキッチンで、心機一転、新しい生活をはじめましょう!
【取材協力】伊藤 オリエさん
1978年、広島生まれ。男の子2人の母。2007年に整理収納アドバイザー資格を取得し、2015年より活動をはじめる。お片づけセミナー講師、出張お片づけ作業を行う。一般家庭から有名銘菓の店舗や社長室、大学研究室などもコーディネートした経験がある。