美容室で美髪を作るケア、3つのポイント

続いて、美容室で美髪を手に入れる3つのポイントを聞きました。

1. SNSを活用し「医者タイプ」の美容師を探す

「美容師にはデザイナータイプ、医者タイプと2種類のタイプがいます。両方の要素を兼ね備えている人もいますが、両者は考え方が真逆。髪に悩んでいて、傷みを改善したいと思っているなら、後者のタイプと出会ってほしいです。

今の時代、美容師の多くはSNSなどで発信していますから、口コミだけで選ばないほうがいいです。どんなことを発信している人なのか、発言を追いかけてみてください」(寺村さん)

2. 初来店前にLINEやSNSで事前に相談してみる

「LINEやSNSで相談にのってくれる美容師も多いです。もし美容院を替えるなら、気になる美容師数人に同じ相談や質問を送ってみて、感覚が合うと感じた美容師のお店に行くのをおすすめします。

病院でもまずはカウンセリングをしますよね。それと同じで合うか合わないかを確かめるツールとして、LINEやSNSを活用し、自分が理想とする美髪に近づけてくれそうな美容師と出会ってほしいと思います」(寺村さん)

3. トリートメントは応急処置

「トリートメントで傷んだ髪が治る、というのは幻想です。化粧品や基礎化粧品でたとえると、トリートメントはファンデーションのようなもの。美容液ではないんですね。

あくまで応急処置だと考えて。髪が傷んだ根本的な原因を探って解決してください」(寺村さん)

「髪に似合わせていく」発想を持って

美容室で美髪を手に入れる方法について、佐藤さんはこう補足します。

「人の第一印象は髪で決まります。なりたいキャラを髪型で表現してから『髪に似合わせていく』ことが大事です。では、見られたいスタイルをどう決めるか?

私がアドバイスしているのは、人から褒められたい言葉を30個書き出して、その後3個に絞り、美容室へ持っていく方法です」(佐藤さん)

これに対し、寺村さんも美容師ならではの意見を寄せてくれました。

「美容師にとって、お客さまのなりたい髪に関する情報が増えるとありがたいです。口頭では言いづらいなら、紙に書いて渡していただくのもいいですね。

美容師としては、お客さまが結婚しているかどうか、という情報も知りたいです。独身で恋活・婚活中なのか、それとも既婚でママ友におしゃれなママだと思われたいのか……それぞれの状況によって、提案するスタイルも変わってきます」(寺村さん)

美容室といえば「芸能人やタレントの切り抜きを持っていくかどうか」も悩みどころ。これに対し、佐藤さんはこうアドバイス。

「写真は最低3枚持っていくこと。1枚しか持っていかないと、美容師さんもその1枚を設計図として、再現しようとします。でも、3枚以上見せれば『お客さんはこういう雰囲気が好きなんだな』『こういう雰囲気になりたいんだな』とチューニングして、最適なスタイルにしてくれるはず」(佐藤さん)

美髪を目指すには長期戦で、かつ自宅と美容室、両方でのケアが欠かせません。ふたりの助言や著書を元に、理想の自分を演出する美髪を手に入れて!

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。