4.「ひとりぼっちの晩餐会」は、ベルのためではなかった!
ベルを張り切っておもてなしするため、ルミエールが歌う楽しいナンバー「ひとりぼっちの晩餐会」。
当初は、オオカミに襲われお城に迷い込んだ、モーリスのシーンで使われる予定でした。
ですが、スタッフの「ベルのために歌われるべきだ」と言う意見と、作品の中盤で見せ場を作るため、予定を変更。
結果、食器たちと一緒に踊り出したくなるような、あの楽しいシーンが出来上がりました。
おもてなしの歌をカットされたモーリスは、その後野獣に見つかり牢屋に入れられてしまいます。
ちょっとかわいそうですが…シーンの緊張感を保つには、仕方がなかったのかもしれませんね(笑)
5.魔女の呪いは、野獣の醜い姿以外にも…
物語の冒頭、王子だった野獣は魔女に呪いをかけられ、醜い姿へと変えられてしまいます。
ルミエールたち家臣ももちろんですが、魔女は美しく輝くお城にも呪いをかけました。
その力は強大で、外観や内部に施された美しい彫像の1つ1つも、全て野獣やモンスターのようなデザインに。
様々な場面で背景に映り込むモンスター風の彫像にも、注目してみたいですね。
6.ルミエールやポット夫人は、当初存在しなかった!
前述の通り、魔女の呪いは家臣であったルミエールたちにも影響を及ぼします。
当初は呪いで家財道具に変えられてしまうだけで、人の顔風のデザインも、人格すらもなかったそう。
ですが、本作をミュージカル作品にする鍵になると考えられ、現在の表情豊かで魅力的なキャラクターたちが生まれて行ったそうです。
想像してみて下さい、彼らが物言わぬ家財だったとしたら…
「ひとりぼっちの晩餐会」の名シーンも、もちろん存在しないし、お城の中で喋るのがベルと野獣だけになってしまいますよね。
あまりにも寂しすぎる…!方針が変更になって、心から良かったです。