7.本格ブロードウェイ風の制作風景
本作の音楽を担当したアラン・メンケン&ハワード・アシュマンは、ブロードウェイで活躍していたクリエイター。
前述の録音方法もですが、作品全体にブロードウェイの手法を取り入れています。
物語を組み立てながら楽曲を入れて行くと言った制作方法は、一見当たり前に思いますが、実はミュージカルの手法。
キャスティングもブロードウェイ式にのっとり、NYで行いました。
さらに、作品冒頭で歌われる「朝の風景」は、今までになかったオペレッタのスタイルで制作。
(※オペレッタ=「小さいオペラ」の意。喜劇的な軽い内容で、オペラより台詞が多い。)
当時オペレッタをアニメーション映画に入れるのは、かなりの挑戦でしたが、制作陣の不安を打ち破り、大絶賛の嵐だったそうです。
伝統を踏襲しつつ、新しさも目指した本作へのこだわりが、作品の端々に発見できますね。
8.ラストシーンは、ある名作から拝借?!
野獣とお城の呪いが解け、全員に見守られながら、ベルと人間に戻った王子が再びダンスをする、本作のラストシーン。
ディズニー映画好きなら、どこか既視感を覚えたと思います。
実はここ、『眠れる森の美女』のラストシーンをそのまま使用!
オーロラとフィリップの代わりにベルと王子を入れ、制作されたそうです。
とにかく制作期間が短かったから…とされていますが、クラシック作品へのオマージュな雰囲気も出ていて、私はとっても好きですよ。
『美女と野獣』
2020年4月24日(金)21:00〜日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で、本編ノーカット地上波放送。
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