『DOLPHIN☆JET』(『ケンコー全裸系水泳部 ウミショー』OP主題歌)

はっとりみつる先生の漫画作品をアニメ化した『ケンコー全裸系水泳部 ウミショー』も2007年のアニメ作品です。

オープニングで彩音さんが歌う『DOLPHIN☆JET』は、お色気要素がふんだんに盛り込まれた陽性の作品に相応しく、とてもキャッチーなメロディが魅力の爽快なポップナンバー。特に、サビのメロディの強さは、この年のアニソンにおいても上位に食い込める強靭さを有しています。

浜崎あゆみさんの諸作品にも通ずるトランス感のある楽曲ですよね。

作詞、作曲は、志倉千代丸さん。志倉さんの楽曲らしく、とにかくサビの盛り上がりが凄い曲です。2007年の隠れた名アニソンとして、是非とも再評価をしていただければと思います。

『Rocket』(『もやしもん』ED主題歌)

ここまで、アニソン歌手や声優さんの楽曲を中心に、2007年度のアニソンを紹介してきましたが、最後は少し趣向を変えて、ロックバンドが手掛けたアニメ主題歌のベストを挙げさせていただきます。

ノイタミナ枠で放送された『もやしもん』のエンディングで使用されていた「POLYSICS」の『Rocket』です。

80年代のニューウェーヴへの熱狂的な偏愛を、現代的にアップデートし、ハイテンションでアグレッシヴなロックサウンドを聴かせるPOLYSICSは、今年、結成20周年というメモリアルイヤーを迎えました。

ということは、10年前にこの曲をリリースした時点では、丁度折り返し地点の10周年だったわけで……メンバーチェンジや編成の変化を経ながらも、今もその歩みを止めない、否、進化をし続けるバンドの姿勢は、とにかく「カッコ良い!」としか言いようがありません。

『Rocket』は、このバンドが持つポップフィーリングが炸裂したナンバーで、親しみやすいメロディとマニアックな感性が、非常にバランスの良い形で両立しています。

ラウドなバンドサウンドとキャッチーな電子音の融合や、とことんナンセンスながらも異常にキャッチーでリズミカルな歌詞など、POLYSICSの"らしさ"がギュッと濃縮されたナンバーです。

こうして2007年のアニソンを振り返ってみると、印象に残る楽曲を残した歌手や作曲家、バンドの皆さんが、10年経った今も現役で素晴らしい音楽をリスナーに届け続けてくれているのが、何とも嬉しく、そして頼もしい限り。まさに、時代を超えて愛される名曲たちですよね。

都内在住の極々平凡なサラリーマン兼、アニメ、音楽、プロレス、映画…と好きなものをフリーダムに、かつ必要以上に熱っぽく語るBLOG「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」管理人。永遠の"俺の嫁"である「にゃんこい!」の住吉加奈子さんと共に、今日も楽しいこと、熱くなれることを求めて西へ東へ。