今回、ママのヘアスタイルについてお話を伺ったのは、魅せ髪マイスターの梶塚典子さん。運営する東京都文京区にあるサロン「Dar.hara51」では、個性に合わせた魅力を引き出すヘアスタイル「魅せ髪」を提案しています。
ママと一口に言っても一人一人個性は異なるため、一概に「コレがいい」とは言い切れませんが、よくあるママのヘアスタイル悩みの解決策や、ママにおすすめのヘアスタイルを、魅せ髪マイスターの視点から教えていただきました。
よくあるママのヘアスタイル悩みの解決策
1.ボサボサ髪を今ドキのニュアンスヘアに変えたい!
梶塚典子さん(以下、梶塚)「20代ではヘアオイル、30代以降ではクリームやミルク系のスタイリング剤を使い、手ぐしなどでざっくり整えてしまうのが良いでしょう。ギュッと握れば、ナチュラル感を出すことができますよ。
オイルはウェットぽく仕上がることで『なま感』が生まれます。ちょっとお風呂上がりのようなイメージが良かったりします。30代以降ではその『なま感』がベタつきに見えてしまい清潔感を失いがちです。
クリーム系などでまとめてあげることで、程よくスタイリングが行き届いている感を出してあげると良いでしょう」
2.ぺちゃんこ髪で、老けて見えてしまう!カンタンにふんわりさせるには?
梶塚「乾かし方一つで根元からふんわりスタイリングできます。ドライヤーで乾かすときに、もともとの分け目のところで髪を分けて乾かすのではなく、1:9分けくらいのイメージで分けて、左右に髪を引っ張って乾かしていきます。
特に『引っ張る』というのがふんわりさせるために大事なポイントです。
また、ヘアゴムでしばったときに、後頭部の髪の毛をつまんでふくらませるのもいいでしょう。さっくりと逆毛を入れてしまうのも有効です。スタイリング剤を使うときには、オイル系のものを髪の根本につけてしまうのはNG。ボリュームダウンしてしまいます。
そもそも、表面の髪と下の髪にあまり段差がない、ワンレンに近いヘアスタイルは、トップにボリュームが出にくいので、段差を入れるヘアスタイルにするのも一つの方法です」
3.白髪が気になってきたときにおすすめのヘアスタイルは?
梶塚「白髪は、『分け目』と『顔まわりの生え際』が特に気になるポイントです。
分け目は『ジグザグ分け目』で白髪をカバーしましょう。根本の立ち上がりも生じるので白髪が目立ちにくくなります」
梶塚「顔まわりの生え際の白髪には『命毛(いのげ)』が大活躍します。生え際をカバーする髪の束を意図的に作ることで、白髪を目立ちにくくします。
梶塚「ショートバング(おでこが見えるくらい短くカットをした前髪のこと)で生え際、分け目を作らないようにするのもおすすめです。ふんわり感が白髪カバーにもなります」