3.教育効果・ゲーミフィケーション

小幡「ゲームの要素を他の分野に応用する『ゲーミフィケーション』という言葉がありますが、ゲームを使った教育効果にも注目したいと思っています。

例えば、教科書を開いて勉強するのはあまり楽しくないけれど、クイズ番組だったら楽しく見ているという方は多いのではないでしょうか。それがゲーミフィケーションです。

また、最近の英語学習の教材は、ストーリー仕立てになっていてとっつきやすかったり、正解するとポイントがもらえたりなど、ゲームの要素が盛り込まれて工夫されています。これは子どもだけでなく、大人でも体験していることは多いと思います」

ゲームとどう付き合っていけばいい?親へのアドバイス!

ゲームには、さまざまな可能性があり、うまく活用すれば子どもの成長や教育にも役立つ有用なものであるようです。今後、どのように付き合っていけばいいでしょうか。

――未就学児から小学校低学年の子どもは、ゲームとどのように付き合っていけばいいでしょうか。その年代の子を持つ親に対してアドバイスください。

小幡「ゲームをゲームの中だけで終わらせない遊び方をしてほしいなと思います。

先ほども挙げたように、ゲームはコミニケーションツールです。ライバルに負けたくないから練習する。友達と一緒にわいわい楽しく遊ぶ。

また大会に出場し、多くの観戦者の前で、『負けたら終わり』の緊張感の中で本気でゲームをプレイするといったように、ゲームには人生を豊かにする要素がいっぱい詰まっています。ぜひ本気でゲームをやってほしいです。

ゲムトレではゲームとの正しい付き合い方を教えていますのでぜひ一度体験してみてください」

ゲームをやらせるなら、ただの暇つぶしでやらせるのではなく、本気で取り組ませることがゲームを子どもに良い影響を与えるポイントといえるのかもしれません。

子どもがゲームをやっているのを見たときには、はどのくらい真剣にゲームに取り組んでいるか、またどんなところに夢中になっているかをチェックしたり、本人に直接聞いたりしてみるのもよさそうです。

【取材協力】小幡和輝さん

ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』代表
1994年生まれ。10年間の不登校を経験。その後、高校3年で起業。ダボス会議『GlobalShapers』に選出。著書に『ゲームは人生の役に立つ。 生かすも殺すもあなた次第』など