まだまだ続く、夏休み。夏休み中の子どもといえば、遊びのことで頭はいっぱいですよね。

とはいっても、外は暑いから、公園に行っても誰もいない…となったら、ついつい子どもの手はどこへといえば“デジタルゲーム”。

この夏休みこそ攻略したい!そんなゲームもあることで、ママが留守のうちにこっそりやったりは日常茶飯事。

勉強に全く身が入らず、デジタルゲームにのめり込んでいる我が子を、どうしたらいいのか悩んでいるママもいることでしょう。

そんなママへ、先日東京渋谷にて行われた『子どもとデジタルゲームの上手な付き合い方ワークショップ』では、東京大学 大学総合教育研究センター 藤本徹先生と、東大生 謎解きクリエイター 松丸亮吾さんが、ママ達の悩みに回答してくれました。

Q ゲームは楽しいけど、学校(勉強)は楽しくない子ども。どうしたらいい?

A:藤本先生

ゲームがなぜ楽しいのか。ゴールが用意されていて、そこへ向かうために、子どもが自発的に参加したくなるような演出があるんですね。

しかもゲームは失敗しても繰り返しやりたくなるルール設定になっているから、子どもはチャレンジすることに前向きになる。

嬉しいことに、ゲームの中ではポイントがもらえたり、レベルが上がったり、プレゼントをもらえたりと、ゲーム中では頑張ったことが返ってきますよね。

それにゲームは、最初ルールが分かっていなくても、やっていくうちに分かるようになるから、子どもはデジタルゲームをやっていて楽しいんです。

このような楽しいゲームの要素。実は学校にもあるわけです。例えばゴールはテスト満点や受験合格。ルールは校則だったり、フィードバックは、点数や賞状、偏差値です。

しかしながら、昔ながらの学校の世界観で言うと、ゴールつまり目標が分からないまま、ただひたすらに勉強することを強制的に促されたり、テストの点数が悪い、例えば順位が悪い=勉強ができない子になってしまう。すると、子どもはチャレンジすることに消極的にもなるんです。

そうならないためには、本来学校にもあるゲームの要素を取り入れていくとよいです。

A:松丸さん

勉強の先にあるものを、しっかりストーリー化してあげると、子どもは納得するんです。これはゲームの中で学べることでもあります。

先日、子どもが将来昆虫博士になりたいと言ったけれど、大学には行かせたいという相談を受けました。この親御さんの場合、子どもさんが昆虫博士になるためには、その過程で勉強が必要であるということを、子どもに分かり易く組み立てて上げることが必要です。