クリーニングに出して綺麗にしてもらったはずなのに「出すんじゃなかった」と思わされる状態で大切な洋服が返却されてしまうこと、一度や二度は経験したことがあるでしょう。
大切な洋服であればあるほど、場合によっては着れない状態で返却されると、元通りの洋服も、お金も戻ってこないだけに憤りを感じてしまうものですよね。
そこで今回は、そんな事態を回避できるクリーニングの出し方と、下手なクリーニング店の見分けかたを、スタイリストの筆者がご紹介します。
クリーニング店でやるべきこと
その(1) 汚れた理由や時期を伝える
クリーニングに出す洋服について、特に何も告げずにただ「お願いします」と出していませんか?
自分で気づいているシミは、必ず受付の時に何の汚れか知っている限り申し出ましょう。
汚れが何か分からなくても、汚れに気づいたのはいつ頃なのか、着ていった場所などを伝えるだけで、お店のほうも汚れの原因を見つけやすくなり、その分汚れをしっかり落とすことができます。
その(2) 仕上がり日当日に受け取りに行く
クリーニングの仕上がり日当日に、なるべく取りに行ってください。
クリーニングしたときについているハンガーに、長時間かけていると、その分型崩れの原因になります。
また、最近人気のニットコートやロングカーディガン、ニットワンピースは、返却時の際ハンガーにかけている状態が多いと思いますが、これが原因で生地が伸びきってしまうことも。
これらの洋服はたたみ返却を予め希望しておくと、丈が変わってしまうという事態を防ぐことができます。
上手なクリーニング店の見極めかた
上手なクリーニング店かどうかは、受付でわかります。
むしろ受付の人次第で、服の寿命が変わるといっても過言ではありません。
実際にクリーニング実務を行っている人が受付をしていたら、素材の扱い方に慣れているため、やみくもにブランドなどでクリーニング方法を決めることなく、素材をしっかり見て取り扱ってくれます。
失敗したくないなら、受付の人がクリーニングのプロなのか、しっかり見極めることが大切です。
まだある!上手なクリーニング店の見極めかた
高度なクリーニング技術をもつクリーニング店は、和装やレザー、毛皮に対応している場合が多いです。
また、上手なクリーニング店はクリーニングをする際、ボタンが傷つかないようにアルミホイルを巻いて保護するため、返却時もこの状態だったり、洋服に付属しているベルトやリボンなども外した状態で返却したりします。
まさに一着一着と丁寧に向き合い、素材やディティールの特徴に合わせて細部までクリーニングしている証拠。
高級クリーニング店でなくても、ワンランク高いコースでなくても、このような丁寧な扱いを当たり前のようにやっているのが、本当に上手なクリーニング店なのですよ。
大切な洋服は、自分で守ろう!
有名な、高級なクリーニングに出したから安心!なんていうのは幻想。クリーニングに出す店を自分自身がしっかり見極め、出すときはしっかり自分の意見を伝えてくださいね。