私が演じているキャロルはダブルキャストなので、それぞれが最初に舞台に立つ日が“初日”なんです。
初演のときは、（新妻）聖子さんが“初演の初日”をやってくださって。私はその次の日に舞台に立ったんですが、私にとっては初日なので、それはそれですごく緊張しました。。
ですが今回は、“再演の初日”に立たせていただいたんです。でも、それに対して、すごくプレッシャーを感じてしまって…本当に緊張しました。
初演のときも、もちろんプレッシャーや不安はものすごくありましたし、舞台を作る皆も同じようにドキドキしていました。
観てくださる方もひょっとしたら、“アイドルだった子が、どれくらいのレベルを観せてくれるんだろう”とか、“思ったよりできるんだな”って思ってくださっていたかもなって…。
今回はもう、そのようなことはありません。グランドミュージカルの中に入った自分が、観に来てくださる皆さんを、どれくらい魅了することができるか。そういうことを考えると、さらに苦しさや不安があります。
でも、今回もたくさんの方に支えてもらっているし、本当に温かいカンパニー。舞台に立っているときはすごく楽しくて、
“ああ、今日もキャロルを生きることができた”
って、思っています。
ーー佐江ちゃんが再演でチャレンジしたいことのひとつに、“いつもキャロルの側にいてくれる人物たちとの関係性を意識したい”というのがあるのだそうですね。
そうなんです!
聖子さんが舞台に立たれているとき、わたしは客席で観させていただくこともあるんですが、主演級の方々を観るだけじゃなくて、どうしても主演の方を支える側の方たちを、観てしまう癖があるんです。
それは、昔から舞台を観にいくときの自分の癖なんです。
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