悲しき行き違いも…
とにかく時間厳守。時間と場所、これをきっちり決めないと永遠に会えないのも同然。
時間にルーズな人は恋愛ができなかったのです。
会えないなら、いそうな場所に電話し、店内呼び出しをしてもらいます。喫茶店で、本屋で、どこでも「〇〇様、お電話が入っています」と呼び出し。
また、自宅を出たら最後、連絡がつかないというのは当たり前なので「途中、公衆電話から君の家に掛けたけど出なかったよ」で、けっこう逃げ切れたようです。
ストーカーの概念がない
「ストーカー」の言葉がありませんでした。
しつこく尾行したり、張り込みしたり。それは「ひたむき」「一途」とされていました。
でも、連絡を絶ち引っ越せば、ネットがないので行方は分からず消息は不明です。だから未練は今に比べると残りにくかったかも。
自分の「重い女度」が不明だった
今ならば重い女の特徴や重い女はNGなどの情報が分かりますが、昔は女心の掘り下げや、心理を解く番組はナシ。恋愛本もなく、雑誌にざっくりとした恋愛ノウハウと読者投稿に少しあったくらい。
また、友人から得る情報が主だったので、重い女の話を聞けば「そういう女が普通」と思っていたのかも。
今:連絡したい→メールやLINE→応答がないので電話
昔:連絡したい→電話→応答がないので直行
と「いきなり度」はアップ。
基本的に恋は重いものなので、すぐ結婚を考えました。
逆に言えば結婚がすべてのため、とにかく恋愛第一でいなければならなかったのです。重くなるのも当然ですよね。
しかしそれが「よし」とされていた時代。行動力も体力もあれば、いい妻になると思われたのです。
今も昔も重い女の程度は変わらないけれど、情報が少なかったので自分が重いと知るよしもなくエスカレートしていきました。
昔はコテコテ・今はさっぱりした恋愛、と言われますが、ツールがなかったのでそうならざるを得なかったのです。
今は自分が重いと分かるしすぐ直せますから、昔に比べたらうまく恋愛できるなという印象です。