オレ無理パパをOKすると復職したてのママはずっと苦労することになる
保育園に預けて仕事にでていくママにとって、オレ無理パパは絶対に許してはいけません。オレ無理パパの問題は、ママの側に負担を押しつけるだけになるからです。
まず、体力的負担が片方にだけしわ寄せされます。
いきなりのお迎えになって仕事を片付けて駆け込むようなケースは体力的にもキツいことです。その後病院周りをしたうえで夕飯も作るとなれば、くたくたになってしまいます。
せめてパパには定時退社してもらい食事だけでも作ってもらえればずいぶん楽になります。
また、労働条件的にも負担のしわ寄せが問題になります。夫婦それぞれが持っているはずの有給休暇を、ママの分だけどんどん使ってしまうことになるからです。
夫婦ともに有給休暇が20日分あったとしても、パパはずっと20日残して、ママは10月(有給日数が再チャージされる時期)直前に2日程度の有休残日数でギリギリやりくりしている、というケースがしばしば見受けられますが、これはとてもムダなことです。
使い残した有休は一定日数を超えるとただ失われていきます。日本では有休を現金化することが認められていないので(ブラック労働になりかねないので)、有休を使わないで働き続けても何も得するわけではありません。
男性は仕事に支障が出ない範囲で有給をどんどん使うべきです。一週間休むばかりが有給ではありません。半休や時間休が可能であれば、社内の条件を確認して急なお迎えコールの対応として使ってみてください。
保育園に子どもふたりで共働きのわが家 お迎えコールをこう乗り切っている
わが家は1歳クラスと3歳クラスにふたりの子どもを通わせていますが、保育園との連絡事項として夫婦それぞれの携帯電話番号を登録してあります。
また、夫婦間で今週のスケジュールを共有しておき、「もし熱が出てきて病院に行くことになった場合、月・水・木は母親が対応でき、火・金は父親が対応する」というような確認はしています。もちろん、会議や外せない仕事の有無により分担する曜日は変動します。
用事の登録にGoogleカレンダーを使っている人は多いと思いますが、互いのカレンダーを公開し合う設定ができます。ふたりのあいだでだけ共有しておくと、予定の確認もスムーズになるので便利です。
保育園とのコミュニケーションもポイントです。朝の子どもの体調をみながら「今日もし熱が出たときは父親のほうに電話をお願いします」と頼んだりしておくと、電話の連絡もスムーズになります。
お迎えコールがきてから慌てて対応するとドタバタしますし、「そっちでなんとかしてくれ」になりがちです。特に男性にお迎えの可能性を受け入れさせるためには、ちょっとした事前調整がコツだと思います。
お迎えコール対応についてまとめてみましたが、復職したてのママにとってはここからが正念場です。ゴールデンウイークを過ぎて、これからママの本格的職場復帰がスタートするからです。
復職したてのママはゴールデンウィークも終わり、仕事の時間を徐々に長くし、職場でも任される仕事が増えていきます。簡単に抜けられない日もあるはずです。
しかし、子どもの成長において、急な発熱や体調不良はつきものです。また、転んでおでこをケガしたり、口の中を切ってドタバタするようなことも必ずあります。
「お迎えコール」をパパとママがしっかりシェアすることで、ママの職場復帰もスムーズになります。ぜひ上手な分担を心がけてみてください。