人形劇三国志、関羽様降臨!

スペシャルトークの第2弾は、「人形が動く!人形劇三国志トークショー」。

進行はイベント主催者の上永さん。人形劇大好きの三国志演義研究者・仙石知子さんと三連投の渡邊先生が登壇。仙石先生は『月見る周瑜』というブルーのオリジナルカクテルをチョイス。この日、大人気のカクテルでした。

そして、スペシャルゲストは人形操演者の船塚洋子さん。今回は関羽の人形と登場しましたが、『人形劇三国志』では曹操を操っていた方です。

人形劇は声を先に入れて、音声をもとに人形のシーンを撮るとのこと。曹操役の岡本信人さんの声に合わせることで演技が固まっていった、と当時を振り返っていました。

撮影現場の裏話もたくさん聞けました。桃園の誓いの場面で、人形劇で初めてミニクレーンを使って上から撮影した話。赤壁の戦いの場面の、本物の火と水を使って、人形をひとつ燃やすというすごい演出の話。紙でできている人形に火と水は大敵なのに。

そして、人形製作の川本喜八郎先生の思い出も。自分は人形製作、操演者は人形操演、プロとして自分の領分を全うする、というのが先生の考え方。だから、一度も悪く言われたことは無いけど、それはそれでプレッシャーだったそうです。ちなみに川本先生が亡くなった8月23日は、諸葛孔明の命日と同じというから驚きです。

広くて深い三国志ワールドを堪能

最後に登場したのは回文芸人の手賀沼ジュンさん。会場の三国志フリークぶりにちょっと怖じ気づきながらも、「欧陽菲菲が変換できない」「回文演歌」といった歌ネタを披露。

そして、この日のために用意した「回文演歌~三国志編」では、「賈詡描く郭嘉、カクカク描くか」などなどの三国志回文を連発し、会場は大爆笑でした。

レジェンドに会えたり、直球、変化球、隠し球いろんな角度から三国志を楽しんだりと、ディープな三国志尽くしの一日でした。

満員の客席では相席で初めて会う人とも好きな武将で話に花が咲いて、桃園の誓いのように新しく仲間になることも。老若男女だれでも惹きつける三国志の引力を堪能できました。

取材/山根大地

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