今、話題の春アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(通称はめふら)のオープニング主題歌『乙女のルートはひとつじゃない!』が、発売から1ヶ月でMVとアニメのノンテロップオープニング映像の動画再生数合計160万回オーバーで大ヒット中!
デビューから17年目を迎えたangelaは、ファルセットとビブラートを使いこなすクリスタルヴォイスの歌姫・atsukoと、芸術家肌のミュージシャン・KATSUの2人によるアニソン界の実力派ユニットです。
前編では、そんな2人が、アニソンアーティストとして活躍に至るまでの苦悩とドタバタ裏話を語っていただきました。
アニソン界の名イベンター!驚異の結婚率を誇る企画までも
─デビュー17周年を迎え、アニメ&アニソンファンで知らないものはない大人気ユニットangelaですが、menew初登場ということで、まずは自己紹介をお願いします。
atsuko「2003年にデビューさせていただきまして、主にアニソンを担当することが多い男女2人組のユニットです。スタッフさんやファンの方には「自由だね〜」と言われることが多いので一言で言えば『アニソン界の自由』ですかね。
アニメというタイアップがあったとしても、自分達らしさを出しながら音楽活動を自由にやらせてもらっているなぁと思います。」
KATSU「キングレコードの中では冗談半分で「アニソン界の中間管理職」と自称してます。年齢、キャリア的には中間かなって。
モットーは、アニソン界の飛び道具になりたい!この人たちに依頼したら、こんな楽曲が返ってくるから安心という存在ではなく、どんな場面でも『こいつら何かやらかすよ』って期待される存在でいたいんです。」
─去る5月21日にデビュー17周年を迎えましたが、ここまでの道のりを振り返ってみていかがですか?
KATSU「17年と言ったら大御所と呼ばれてもいいのかもしれないけど、僕の場合、いまだに新人気分で、こういうインタビューでも、常に爪痕残さなきゃって思ってます(笑)」
atsuko「あっという間でしたね。ただ、長年応援してくださる方が多く、ファンの方からのお手紙には、大学に合格しました、就職しました、結婚しました、子供ができましたって、人生の変化を報告してくれる方もいて、冷静に考えるととても長い年月が経っているんですよね。
でも、私とKATSUさんの関係性が変わらなすぎて、本当にそんなに長く経っているのか実感がないんですよ。」
─人生の門出を報告するファンの方がいるんですか?
atsuko「はい、たくさん。特にファン同士の結婚報告が多いです。私たちのデビュー記念日の5月21日に入籍する方たちがたくさんいるんです。」
KATSU「あまりに多いので事務所に専用の掲示板を作ってファンの方が送ってくれた結婚写真を貼り出してるんですよ。報告が届いてない方もいるので正確なカップル数はわかりませんけど、周りからは婚活アプリより確率高いって言われてます(笑)」
─そんなにですか? ファンはアーティストを写す鏡と言いますが、お二人が仲がいい証でしょうか?
atsuko「それもありますが、ライブやイベントで仲良くなる方が多いですね。修学旅行のようなお泊まりのファンクラブイベントがあって、それがきっかけでカップルが誕生するんです。
たまたま知り合って、生まれた場所も年も違って、知り合いでもなんでもない人たちが集まって、過酷なスケジュールを共に過ごすって、人生でそうそうないですからね〜。」
─ファンイベントで過酷なスケジュールって?
KATSU「ファン同士を僕たちが勝手にチーム分けして、宴会芸をやってもらうんです。チーム名が曲名になっていて、例えば『シドニア』と言う曲にちなんだ演目を数時間後に大宴会のステージで披露しなきゃならないので、呑気に『初めまして』とか言ってる暇さえないっていうね。
で優勝チームは、我々がその人たちだけに向けたプライベートライブをやるんです。だから、みんな本気で笑わそうとしたり、真面目に感動させようとしたり本気なんです。」
atsuko「短い時間での結束感からか、旅行が終わった後も連絡先を交換して、次にライブがあるときは、一緒にライブ行こう、物販に並ぼう、終わったら一緒に打ち上げに行こうって流れになっていって、それが積み重なって『結婚』ですね。」
KATSU「僕たち、ファンを『ぢぇらっ子』と呼んでいるんですが、仲もいいし、優しいし、人もいいし、マナーもいい。だから、ファンが我々最大の自慢なんです!」