新年度を迎え、新しいクラスやクラスメートにもようやく慣れてきた頃、子どもの日常にも変化が訪れます。
子ども達にも当然ながらいろいろなタイプの子がいます。活発な子やおとなしい子はもちろんですが、意地悪な子も存在します。
わが子にも、意地悪をされたり、悪口や陰口を言われたり、恥ずかしい思いをしたなど、きっといろいろなことが起こり始めているでしょう。
そんな時、子どもが安心して親に相談できれば、子どもはストレスを溜めずにすみますし、大きないじめにつながる前に気付いてあげられるでしょう。
今日は『グローバル社会に生きる子どものための6歳までに身に付けさせたいしつけと習慣』の著者・平川裕貴が、どんな風に接していけば、子どもが安心して相談できるのか、親が取るべき態度についてお伝えします。
たとえ5分でも子どもの話をゆっくり聞いてあげる
ママはいつも忙しいですね。特に下の子がいたりすれば、時間がいくらあっても足りないでしょう。
でも、子どもが幼児期の間は、家をきれいにしたり家事を完璧にこなすことは諦めましょう。それより大切なことがあるからです。
忙しがって子どもが話しかける隙を与えていないなんてことはありませんか?
子どもはいつも自分の話を聞いてもらいたいと思っていますが、ママがいつもバタバタと忙しそうにしていれば、「ママ、忙しそうだから・・・」と、子どもは相談したいことを我慢してしまいます。
食事中や寝る前に、たとえ5分だけでも子どもと向き合って、話を聞いてあげる時間を作りましょう。
子どものちょっとした悩みは、「ああ、そうなの?」「悲しかったんだね」と、聞いてあげるだけでいいのです。
たいていは、聞いてもらうだけで、スッキリするものです。
子どもの悩みを批判したり、突き放したりしない
精神力の強い子になってもらいたいからと突き放してしまうのは逆効果です。
人は、自分の悩みを受け止め、理解してくれる人がいるからこそ強くなれるのです。
「そんなことで泣いたりするから弱虫って言われるんでしょ!」とか「言い返しなさい!」などと突き放してしまうと、深刻ないじめを受けた時に、親に本音を話せなくなってしまいます。
「そんなことがあったの? それは悲しかったね。話してくれてありがとう」と共感してあげましょう。