ママ、主婦というと、子どもの相手ばかりしているイメージを持たれることもありますが、実は意外と、ママ友にパパ友、園や学校の先生、子どもの病院のお医者さん、習い事や塾の先生などなど、幅広い年代・職種の「大人」と関わる機会が多いものです。
大人としてきちんと気遣いや敬意を示したいのに、とっさに適切な言葉が出てこないことや、メールの文面に悩むことはありませんか。
そこで今回は、大人のモノの言い方をまとめた書籍『大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート』(櫻井弘監修)を参考に、ママの生活に役立つフレーズをシチュエーション別にご紹介します。
お誘いを断るとき
子どもがいると、ママ友からホームパーティやランチに誘われることはよくありますよね。
参加したいのはやまやまだけど、都合が合わず行くのが難しい…。そんなとき、「その日は行けるかどうか…」と言葉を濁して返事をすると、早く予定を決めたい相手に迷惑がかかります。
かといってあまりキッパリ断ると、次から誘ってもらえなくなるかもしれません。
ベストなのは、次のような言い方でしょう。
「せっかくですが、今回は見送らせてください」
「今回は」と言うことで、次回以降は誘いに応じる気があることを相手にそれとなく伝えることができます。また、断る理由についても簡単に添えると、納得してもらいやすいでしょう。
頼み事を断るとき
では、お誘いではなく、頼み事を断るときは?
断る理由は、日時の都合がつかない、キャパがないなどさまざまだと思いますが、特に相手が困っているときの頼み事は、断りづらいですよね。
単に「ごめんなさい」「できません」ではなく、「助けてあげたいけれど、どうしてもできなくて申し訳ない」というニュアンスをにじませたいものです。
そんなときは、次のような言い方が適しています。
「心ならずも、お断りせざるを得ない状況です」「やむなくお断りさせていただきます」
さらに、「ほかのことなら…」「何日以降なら…」と可能な範囲を示す提案を付け足すと、相手に寄り添う気持ちが最大限に伝わります。
ちょっと難しい頼み事をするとき
逆に、子育てをしていると、自分から周囲の人に手助けを頼まなければいけないこともあります。
相手には少なからず負担がかかるので「悪いけど、お願い!」という言い方は、「こっちも忙しいのに気軽に頼まないでよ」とイラッとされてしまうかもしれません。
難しいと思うけれど、なんとかお願いしたい。そんなときは、「お願いするのは忍びないのですが…」と前置きを。
「無理なお願いをして申し訳ない」という気持ちや相手の負担に対する配慮が伝わる言い方です。
頼み事を引き受けるとき
ついでに、自分が頼み事をされて引き受けるときのフレーズも覚えておきましょう。
ただ「いいですよー」「OKです!」でも問題はありませんが、「お安い御用です!」と言うと、快く引き受けますよという気持ちがより強く伝わります。