そして、その次に考えたのは
『産後に里帰り育児』。


大学病院で無事に出産するまでは自分たちで何とか頑張るとして、
生まれたら退院した足で旦那の実家に向かい、そのまま1ヵ月くらいお世話になるというプラン。

旦那の実家も自宅から電車で40分程度の閑静な住宅地で落ち着いており、一軒家で部屋数もあるためプライバシーも尊重され、リビング・ダイニングがあり(←店舗兼自宅育ちのワタシには憧れの空間)、
ご両親ともにお元気のため外出時は車を出してもらうこともできる!

しかもワタシは結婚する前から実の娘かのように可愛がっていただき、時には仕事で遅くなって自宅に戻るのが億劫だからと旦那の実家にお泊りさせていただいたことも。

なのでーー

旦那「Chaccoの実家がダメなら、産後ウチの両親に見てもらうのもありだよ?」

ワタシ「うおおおっ、それは心強いよおおお!モチロン旦那も一緒に実家で生活するんだよね?」

旦那「や、俺は自宅のPCじゃないと仕事のデータとか資料とか使えないから一緒には行けないけど…
でもなるべく仕事後とか実家に寄るようにするよ!?」

ワタシ「えええ結局ソレって寄った後は自宅帰るんでしょおおおお!!?」


旦那の実家にヨメと新生児だけで世話になるなんて、いくらいつも可愛がってくれてるお姑さんでも産後でボロボロのワタシを見たら幻滅するかもしれない…
「思ってたほどの嫁じゃないわね」とワタシのことを嫌いになるかもしれない…
粗相をしないで1ヵ月もイイ母親を演じ切る自信もない!!

そしてやっぱり、何よりも、

“旦那がいない”んじゃあ 不安だぁぁあーー!!

 

ようするに、

環境が整っていようがなかろうが、ワタシの不安がりな性格は子どもの時から全く変わっておらず、
いつの間にか旦那に甘えて生きるのがデフォルトになってしまっていたため、
『旦那が傍に居てくれないと何もかも不安』という状態になってしまっていました。


結局、双方の両親からの「実家来ていいよ」のお誘いも丁重にお断りし、旦那とも話し合った末、

『何とか夫婦2人で自宅育児をがんばる』

という選択をしました。

それがワタシにとって一番不安が少なく
「きっと、信頼出来る旦那と共に手と手を取り合って慣れないながらも一生懸命愛情いっぱいに手をかければ初めての育児でも上手くいく」
そう信じていました。

―――それがその後、夫婦揃っての産後クライシスに発展するとは
思ってなかったんです―――。

 

つづく

 大手出版社から単行本を数冊発表し、現在は休業中の(元)漫画家。アシスタント業をメインにしながら、主婦業とお母さん業でも大忙しの毎日。夫である鈴木妄想とオタクトークで燃え上がるのも日課。息子の笑顔と各国アイドルのPVを見て癒されている。

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