「分かる~!」と心で叫びたくなるような作品で、いつもパパやママをどこかホッとさせている「働くパパママ川柳」。
今年も受賞作品が発表されましたが、今年は新型コロナの影響により家事育児がいつも以上に大変だったせいか、苦労の心理を描いた作品が目立ちます。
ママの苦労が絶えないことをうたった作品が多かったことは例年と変わりありませんが、今年はパパをめぐり少し違った傾向が見られました。
パパの家事や育児参加が表面的なお手伝いではなく、家族のために一生懸命に関わり、その姿もどこか様になってきているのが伝わるような作品が見られるようになったのは例年にない傾向です。
そこで今回は「第4回 働くパパママ川柳」の中から、思わず心でクスっと笑え、どこかホッとできるような作品をいくつかご紹介します。
今年は例年以上に大変だったママ!コロナ禍のママの心の叫びはこうだった!
「働くパパママ川柳」は大賞や優秀賞、佳作などの賞がありますが、それ以外にも「パパ目線賞」や「ママ目線賞」、「子供目線賞」や「じぃじばぁば目線賞」という賞まであります。
たくさんある作品の中、まずはコロナ禍でこれまで以上に大変だったママ達の心の叫びを聞いてみましょう。
◆Uberで 届けてほしい 離乳食 (ママ目線賞)
◆パプリカに 夢中なうちに飯作る (ママ目線賞)
◆ツイッターの 前にわたしを フォローして (優秀賞)
◆マスク切れ 家ではママの 電池切れ (佳作)
◆お手伝い ほめてこっそり やり直し (佳作)
ご覧の通り、緊急事態宣言発令によって、学校や幼稚園・保育園がお休みになる中、1日中家事や育児に奮闘するママ達の苦労が伝わる作品がズラリと並んでいます。
「うちも一緒だ~」と思えるような作品ばかりで、「Uber」や「マスク」というコロナを象徴するキーワードもあがり、それがうまくママ達の心を表現しています。
また子供達が大好きな「パプリカ」や「お手伝い」というキーワードも、自粛生活で長い時間を親子で一緒に過ごす家庭模様がうまく表現されていますね。
今年は違ったパパ!家族もあてにするような頼もしい姿が・・・
苦労が絶えないママに対し、コロナ禍でパパはどうだったのでしょうか。これまであてにもされていなかったパパが、ママや子供からもあてにされ応援されるようになり、頼もしく思えるような作品が受賞となっています。
◆テレワーク タスクかかえて 子もかかえ (パパ目線賞)
◆嫌じゃない 父がつくった なぞ料理 (優秀賞)
◆増税を 前にオムツの 大人買い (優秀賞)
◆パプリカは 頑張るパパへの 応援歌 (佳作)
◆抱っこひも パパカンガルー 闊歩する (佳作)
自粛生活の中、自宅でテレワークをしながら育児と格闘するパパや、料理・買い物にも挑戦するパパの頑張りが受賞作品からも伝わってきます。
パプリカは、歌詞自体が人を励まし、人の心を温める応援歌。それをパパへの応援歌とするところが、頑張るパパを家族も応援している気持ちが読み取れ、どこか心が温まります。
また、今やあまり珍しくなくなったパパカンガルーも「闊歩する」と表現されているところが、パパの子育てが板についてきたことを想像させるような頼もしい作品になっていますね。