赤ちゃんが産まれるとすぐに、おっぱいやミルクを何時間おきかに飲ませる生活がスタートします。

赤ちゃんは一度に飲める量が少ないため、昼夜関係なく数時間おきにおなかがすいて、おっぱいを欲しがります。一度に飲める量が増えてきて、夜通し眠るようになるまで、育児で一番大変なことに「夜間授乳」を挙げる方も多いのではないでしょうか。

まとまった睡眠時間がとれないことがこんなにもつらいとは…と、赤ちゃんを産むと実感しますよね。自分の意思ではないタイミングで頻繁に泣き声で起こされるのはなかなかきついものです。

そこで、誰もが大変さを感じる夜間授乳の際のお悩みと、実体験と周囲からの聞き取りをもとに解決方法をご紹介。少しでもご参考になれば幸いです。

頻回授乳がつらい

夜間授乳で一番つらいことといえば、こちらは眠っていたい時間なのに、授乳のために頻繁に起きなければならないこと。

赤ちゃんによって間隔には差がありますが、中には30分や1時間おきに起こされる…という人もいるでしょう。こればかりは赤ちゃんの個性なので仕方ない面もありますが、少しでも授乳の間隔をあけてこちらの睡眠時間を確保したいもの。

試した人が多く、実際に効果を感じている人も少なくないのが、寝る前の最後の授乳をミルクにしてみること。これは、完全母乳または混合の方には効果的です。

ミルクは母乳よりも消化が悪くお腹にたまりやすいため、母乳派よりもやや長持ちすると言われています。そのため、おそらくミルクの赤ちゃんは母乳の赤ちゃんよりも間隔があきやすい傾向にあるのではないでしょうか。

寝る前の最後のおっぱいをミルクにしてみることで、最初の間隔が少し長くなり、眠る時間がとれる可能性が高まります。

ミルク完全拒否の赤ちゃんもいるし、ミルクにしても起きてしまう赤ちゃんもいるので、必ずしも長くなるとは言えませんが、やったことがなければ試してみる価値はあるかと思います。

また、同じくミルク完全拒否の赤ちゃんでなければ、パートナーに協力してもらうのも手です。眠ってから最初の授乳を代わってもらうだけでも、だいぶ寝られる時間が違いますよね。週末などに一晩ミルク担当をしてもらって夜通し寝られれば、かなり英気を養えますよ。

夜ミルクを飲ませる際には、いつも以上にげっぷをしっかり出させてあげてくださいね。

いちいち体を起こすのが面倒

夜間授乳のたびに体を起こしておっぱいをあげるのは大変です。しっかり起きてしまうと、もう一度寝るのが困難になることもありますよね。

そこで夜間授乳の際におすすめなのが、寝たまま体を横向きにしておっぱいを出し、「添い乳」をすること。すでにやっている方が多いかもしれませんが、夜間は特にこのスタイルが合います。

寝ながらあげられるので体を起こさずに済みますし、赤ちゃんもそのまま入眠できます。

ただ、この体勢だとげっぷができないため、月齢が小さいうちは横向きにしてあげて口の下あたりにガーゼを置いておくと、口からミルクを吐き出してしまったときも安心かもしれません。

なかなかうまくできないという方は、自治体の保健師さんや産院の助産師さんなどプロに相談して、上手なやり方を教えてもらいましょう。筆者は、産後の助産師さん訪問の際に教えてもらうことで、やり方のコツをつかみました。