川島さんは「突進力」、田村さんは「能天気」キャラ!?

――川島さん演じるロレンツォも、田村さん演じるベッペもかなりユニークで、まわりを笑顔にしてくれそうなキャラクターです。

長くコンビで活動されている田村さんから見て、ロレンツォと川島さんの似ている部分はありますか?

田村 自分がよしと決めたものに対して向かっていく“突進力”は、ハマり役だと思いますね。

川島くんのそういう部分ってあんまりテレビでは出てないんですけど、20年一緒にいる僕にはわかります。よくぞこの役をオファーしてくれたと思いますね。

『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』2020年9月4日(金)全国公開 ©2020 Gullane(Thomas)Limited.

――では、川島さんから見てベッペと田村さんで重なって見える部分は?

川島 ホンマにいい意味でも悪い意味でも能天気やなと。

田村 (笑)。

川島 田村くん、昔はよく遅刻してたんです。電話で「何してんねん!」って言ったら「ごめんごめん、今家やわ」とか言うんですよ。

僕が怒って「お前きょう来んでええわ」って言ったらホンマに来なかった(笑)。もう一回電話して「ホンマに来ぉへんの?」って聞いたら「来んでええって言われたし、今日はもうええねん」って。

ああ、そ…あれ?みたいな(笑)。

そういう部分がベッペにもあると思うんですよ。状況に対して柔軟で、大ピンチをピンチとも思わず楽しんでる。もし2人ともロレンツォみたいなタイプだったら、この2人の関係は成立してないでしょうね。

「体を使う遊びは僕の担当です」

――プライベートではパパの顔を持つお2人。子育てや家事にはどんなふうにかかわっていらっしゃるんですか?

川島 この仕事は時間が不規則になりがちですけど、僕の場合、早朝から始まる仕事ってそんなにないので、朝はけっこう時間が取れるんです。

朝6時半くらいに起きて、子どもと一緒にいられる時間を作っています。娘とはできるだけ一緒にいたいと思いますね。

おままごととかブロックとか、全部誘ってくれるんですよ。今は、かくれんぼをすごくやっていますね。

「隠れて!」って言われて隠れたら、一緒に入ってくるんですよ。鬼のいないすごく平和な世界(笑)。

そういうのが楽しくて仕方ないですね。

あと、掃除はもともと好きで、“家事”というより楽しみのために掃除はとっといてくれ、洗濯と掃除はやらせてくれと言っています。

一人暮らしのときから、新しい洗剤を買ってきて洗濯したり掃除したりっていうのが楽しみで。

田村 僕は基本なにもできないので、とにかく奥さんに言われたことをなるべくやるようにしてます。トイレ掃除とか、おむつ変えたりとか、子どもの鼻水吸ったりとか。

――すごい!逆に言うと、何でも一通りできるということですよね。

田村 そうですね、指示もらってその通りに動くっていう…。でもね、奥さんが僕のいないときに僕のことをそうとう褒めてくれてるらしく、帰ると子どもたちがすごく喜んでくれるんです。

奥さんも、おんぶとか抱っこはあんまりやらないようにしてくれてるらしくて。

――パパができることを残しておいてくれてる?

田村 そうですね。僕の需要を生んでくれてるんです。“わっしょい”って上に投げたり、腕でブランコだったり前回りとか、喜んでやってますね。

そういう体を使う遊びは僕の担当です。