――田村さんは、3人目のお子さんがもうすぐご誕生ですね。(※取材時:2月)
田村 2人から3人目が一気に大変になるという話だけ聞いていて、今すごくビビってます(笑)。
娘たちに、特に上の子に今ずっとお願いしてるのは「ママのことを助けてくれ」と。
「お前だけが頼りだから頼むで」っていうことはずっと言ってます。
「わかった!」って言ってくれますね。今はどれだけ伝わってるか分かりませんが、いつかきっとわかってくれて芽が出てくるんだと思います。
「勇気を出して飛び込むすばらしさを学び取ってほしい」
――パパ目線で、「トーマス」のどんなところが魅力的だと思いますか?
川島 「トーマス」は、どのキャラクターも必ずしも“ヒーロー”ではないところがとにかくリアルですよね。わがままも言うし、すねるし、失敗もするし。
田村 そうそうそうそう(笑)。
川島 いわゆるヒーローものって絶対的な主役がいて、周りに魅力的な人がいて、敵がいてっていう感じだけど、トーマスはそうじゃないんですよね。
この子またこんなこと言って、とか、また見栄張って…とか。
田村 人間くさいですよね。等身大というか。人って失敗するんだよとか、嘘ついちゃうこともあるよね、っていうことが出てくるので。
悪いことしたらみんなに迷惑がかかるんだとか、自分が教えきれないことを教えてくれますよね。
川島 石炭がないとダメですから、あの子たちは。何を置いてもご飯食べなあかんから。水もね。しかも与えてくれる人がいないとダメですからね。
――石炭とか水を補給しなきゃいけないのがわかっているのに、出ていっちゃったり。
川島 そう。我々もそういうことあるじゃないですか。今日は飲みに行ったらあかん、明日早いし、ちょっと早く寝といた方がいいよな、でも…って。
「子どもには『あかんで』とか言ってるけどお前はどないやねん」って思わされて、いつの間にか大人も見入ってしまう。
田村 今回の作品もミスをみんなで助け合ったり、アクシデントをみんなで処理しようっていう協力もありますし、危険もあったかもしれないけど行動から一つの結果が生まれるという発見もある。
それはやっぱり非常にいいことですよね。うちの子は2人とも引っ込み思案なので、トーマスたちから影響受けて「時には勇気を出して飛び込んだら、いろんなことができるよ」っていうことを学び取ってほしいですね。
無意識に「ああやって飛び込んだらいい結果が生まれるんや」っていうのが心に残って、それが後々の成功体験につながっていけばいいな、と勝手に思ってます。
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なんにでも興味を持って、いつも宝をさがして探検にむちゅうの機関車・ロレンツォと、彼を信じ、いつもポジティブなベッペ。
そんな名コンビが“勇気を出して飛び込むこと”の楽しさを体現する姿は、麒麟のお2人にも重なります。
協力、行動、発見に満ちた「映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!」は、ちびっ子にも、そしてパパやママにも、一歩踏み出す勇気をもたらしてくれるに違いありません。
『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』(9/4(金)公開)
ソドー島はトラブル続きで、トーマスたち蒸気機関車は大忙し! そんな時、港で事故が発生!! ティドマス機関庫の蒸気機関車たちは、スチーム・チームを結成してピンチを切り抜ける。そのあと、イタリアで仕事をすることになったトーマスは、「消えた機関車」の伝説に興味津々。迷い込んだ鉱山で出会ったのは…!?