都心暮らしが長いと感じる、郊外暮らしデメリット

思いのほかつらい交通の便

交通の便が悪いのは覚悟していましたが、バスが思っていたよりも混むのが予想外でした。

バスで駅までは20分ですが、バス停までの距離と待ち時間を考えると、その倍くらいはかかります。特に雨の日の通勤は、屋根のないバス停での待ち時間もそうなのですが、ギュウギュウ詰めで辟易しました。

欲しいものが手軽にない

それまでに住んでいたところは、近所にあらゆる店が揃っていました。大きな書店があり、小物はLOFTかダイソー、飲食店もファストフードから地元ならではの店まで選び放題といった感じです。

筆者の場合は、Amazonで購入するにしても、ウィンドウショッピングで実物を確認してからというパターンでした。

しかし郊外になると商業施設があまりありません。基本的にはスーパーマーケットが一軒と国道沿いにファミリーレストランや大型回転寿司店があるくらいです。

スーパーマーケットも、それまで使っていた店舗と比べると品揃えが少なく、お気に入りのメーカーのものは手に入らなかったりします。

筆者的には書店がないのが致命傷で、コンビニエンスストアに置いてある雑誌も都心と異なりビジネス、カルチャー誌は置いていません。

思いのほか感じなかったデメリット、予想外のデメリット

また郊外の町ではすでにコミュニティができている場合が多いため、人づきあいが大変かなと思いましたが、現在はコロナ禍で実感はありません。

最後に…虫が多い。筆者の家は一階なのですが、ベランダに干した洗濯物にバッタやコガネムシがついていることが多い。虫嫌いにはかなりのウイークポイントかも…。

結論 次に住むならこんな町

筆者は最初、このままテレワークが続きそうなら、思い切って郊外で住宅を購入するのもやぶさかでないと考えていました。「郊外なら庭付きの一軒家もゆめじゃない」くらいに。

しかし、どうしたら、デメリットを解消できるのでしょうか?

そこで住宅情報サイトを見てみると、東京だと八王子、埼玉の所沢や川越、千葉の柏などは郊外であっても駅自体は栄えていて、住宅の価格帯も手頃なのがわかってきました。そのほかにも穴場はあると思うので、実際に見て回りたいと思います。

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。