仙草(シェンツァオ)

仙草と抹茶ゼリーにトッピングをプラス。だが甘さ控えめで低カロリー

仙草という草から作られる仙草スイーツは見た目が黒く、味も薬のように苦い。このため、甘みを加えて、清涼感を持たせて食べやすくしている。

解熱作用があるので、真夏の旅にはもってこい。そのまま冷たいドリンク「仙草茶」として売られている場合もあるが、おすすめなのは仙草ゼリー。コーヒーゼリーのように生クリームを上から垂らして食べると美味。

冬場は、暖かくして飲む燒仙草(サオシェンツァオ)が登場する。

阿Q凍圓(アーキュウドンユェン)
高雄市左營区明倫路130號 ℡:07-5223455
11:00~24:00 無休

水果(スエグォ)

カットマンゴー(60元)。安くはないが、フルーツ専門店なだけに美味しさも格別

台湾伝統スイーツはどれも美味しいが、新鮮な生フルーツにはかなわない。マンゴーかき氷を食べるなら、ぜひ本場で生のマンゴーも楽しんでほしい。

台南や高雄などの南部では特に一年を通してフルーツが豊富だ。5月頃から始まるシーズンは、ライチやマンゴーなど台湾を象徴するフルーツもピークを迎える。

台南にはカットフルーツをプレートで出す店が多い。マンゴー、オレンジ、スイカなどはもちろん、トマトも台湾ではフルーツ扱い。

こうしたフルーツを独特の醤油膏(とろみのある甘めの醤油)や砂糖、ショウガを混ぜたつけダレで食べるのが台湾流だ。果物に砂糖!? などと言わずにチャレンジしてみよう。意外とクセになる味である。

阿田水果店(アーテェンスエグォデェン)
台南市中西區民生路一段168號 ℡:06-2285487
13:00~23:00 無休

冰淇淋(ビンチーリン)

肉鬆味(左)と豚足味(右)は流行りの塩バニラ風味で、案外悪くない

多彩なスイーツがあるため、あまり脚光を浴びない台湾のアイスクリーム(冰淇淋)だが、一度は試したくなる個性的なアイスクリームを扱う老舗が台北にある。

人気があるのはイチゴやリンゴなどのフルーツ系や、小豆、ピーナッツなどのフレーバー。小豆やピーナッツは日本のものと比べると素材の味が生きていて味わい深い。マンゴー、ライチなど台湾ならではのフルーツ味もある。

だが、変わり種として豚足アイス、肉鬆(肉でんぶ)アイス、唐辛子アイスなども豊富に取り揃えてあるので、旅の思い出にチャレンジしてほしい。

雪王冰淇淋(シュエワンビンチーリン)
台北市武昌街一段65號 ℡:02-23318415
12:00~20:00 火曜休

みつせ のりこ:90年代から台湾と関わり、台北で留学や就職、結婚や子育ても経験。現在は執筆や通訳、取材コーディネートの仕事で日本と台湾を往復している。著書に『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』『美味しい台湾 食べ歩きの達人』『台湾縦断! 人情食堂と美景の旅』『台湾一周!!途中下車、美味しい旅』など。株式会社キーワード所属。