リモート参拝をして授かる御守り「ねがい結び」

 

出羽三山神社の歴史と魅力をたくさんお伝えしてまいりましたが、昨今はまだまだ新型コロナウイルス感染症の影響が続いています。

遠く離れた神社に足を運ぶことがなかなか難しく、その存在を思い浮かべながら、参拝を強く望まれていらっしゃる方も多いことでしょう。

でも、なかなか行けない場所だからこそ、意識的に神様と「心で繋がる」という経験ができる――とも言えるかもしれません。

 

昨今は、リモートワークやリモート飲み会などをはじめとする、離れていても繋がる方法を駆使した「リモート○○」が盛んに行われるようになりました。

神社参拝においても、遠く離れた場所にあるお宮や御神体に向かって祈りを捧げる「遥拝(ようはい)」という文化があります。ふと考えてみると「遥拝」とはまさしく、「リモート参拝」の一種とも言えるのかもしれません。

離れていても神様に想いを馳せて、心を込めて祈ること。目に見えない存在であるからこそ、「心で繋がる」ことは決して難しいことではありません。


そこで出羽三山神社では、今の時代だからこそできる形で、まずは神様と「神縁」を結んでいただこうという試みを始めています。

それが、今回ご紹介する「ねがい結び」という御守りを通じた、ひとつの御神縁の在り方――。
離れた場所からでもあなたの想いや祈りを神様に届けて、そのおしるしとして受けることができる素敵な御守りです。


神社では毎日、朝一番に神様へのお食事を御上げする【御日供祭(おにっくさい)】が行われています。

その御祈祷の際、神職の方が神様にあなたのことやお願い事について、祝詞(のりと=神様に奏上する言葉)で伝えてくださいます。


現在は、Web上(オンライン)のお申し込みで御祈願を受け付けており、その御祈祷のおしるしとして、山伏の衣装である格子柄の特別な「ねがい結び」という御守りを受けることができます。(※後日、郵送にてお送りいただけます)


御祈祷のお申し込みは、Webサイトの特設ページより、お名前・ご住所・連絡先・お願い事を入力し、お初穂料の2,000円を納めることで受付されます。
羽黒山の山伏がモチーフとなった5色のオリジナルカラーから、お好きな色を選べます。


あなたもお気に入りの御守りを授かって、神様との繋がりを感じてみてはいかがでしょうか?

遠く離れていても神様に願いを届けよう

 

今は特に、世の中の状況が刻々と姿を変え、気持ちの落ち着かない目まぐるしい時期だと言えるでしょう。

そのような中、誰もが手探り状態で自らの「行動」や「進むべき道」を決めなければならず、不安に陥りやすい日々を送っています。


人々からしても、今こそ自他共に強くやさしく在り続けるための「心の拠り所」が求められる中……。

出羽三山神社の試みを見ていると、神社の側からも人の心を支え続ける手段を模索し、それぞれの願いが神様に届くように――という想いが感じられました。


今回ご紹介した出羽三山神社のように、遠く離れていても人々が神様と心を通わせることができる、新しい試みを始めている神社も増えてきています。

私もひとりの巫女として、すべての人の心の中に、どうか拠り所となる神社や神様の存在が在り続けますようにと願ってやみません。


あなたが大切に想う、神社や神様と「心と心の繋がり」を持つこと――。

こんな時代だからこそ、ぜひ大事にしていってくださいね。

平日はフリーライター、休日に巫女としてご奉仕。神社・神道・生き方・自己分析・心について記事を執筆。すべての人が前向きに、自分らしく生きるために大切なことを伝えている。巫女ライターとしては、「書くこと」を通じて神様へのご奉仕を形にすべく、神道・神社・神様の心の本質を伝えることを使命として活動中。

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