小さなご褒美制度
うちは学校のテストで90点以上を取ってきたら、ルールで決めたゲーム時間プラスαでご褒美を与えています、と話すのは小学校3年生の息子を持つMさん。
ご褒美制度を採用した結果、テスト前にはしっかりと勉強をするようになり、今までなら分からないところをそのままにしていましたが、最近では積極的に聞いてくるようになったと言います。
肝心のテストの点数ですが、ゲームの時間を増やしたいと思う気持ちが勝ってか、ほとんどのテストが90点以上になり、毎回自慢げにテストを見せながら「はい、今日も30分プラスね!」と言ってくるようになりました。
エサで釣っているようで、本当にこれで良いのか不安はありましたが、目標を定めそれに向かって頑張っているに変わりはなく、以前よりちゃんと勉強をするようになった息子を見てこれで良かったと思っています、とMさんは話します。
アラーム時間制限制度
うちは学校から帰ったら「学校の宿題」と「習い事の宿題」そして「自主学習プリント」の3つを1時間以内に済ませる「アラーム時間制限制度」を採用していると話すのは、小学校2年生の息子を持つWさん。
キッチンタイマーを利用し、着席させ「よーいドン」で勉強スタート。ジャスト1時間以内で全てを終わらせることを目標にしています。
アラームが鳴ったら、終わっていようがいまいが勉強はおしまい。その後は好きなゲームを決めた時間やらせています。
勉強が終わらず中途半端になってしまった時は、翌朝続きをやるようにし、1時間で全て終わらせた場合は、翌朝も15分だけゲームの時間に充てることができるというルールを採用しました、とWさん。
勉強が中途半端の状態でゲームをやると、気分的にスッキリしない感触を覚えたようで、このルールを採用してから1か月経った頃には集中して勉強ができるようになり、ほぼ1時間以内に終われるようになったそうです。
1時間以内で終わらせられれば、翌朝の15分はゲームの時間になり、終わらせられなければその時間が勉強時間になってしまうというルールが息子にとっては、勉強の計画性や集中力を高めるきっかけになったと思っています、とWさんは話します。
まとめ
このように、今回のアンケート結果から、ゲームは親が考えている以上に子どもにとって良い効果があることが分かりました。
ルールも決まりもなくダラダラやらせるのは良くないでしょうが、決められたルールの中で適度にやらせることが逆に子どもにとって良い効果を生み出すのであれば、子どもがやりたがっているのを禁止にするメリットはあまりないように感じます。
頭ごなしに「ゲームが悪い」と決めつけ禁止するよりも、子どもがやりたいと意欲を燃やすゲームをうまく利用し、勉強にも活かせる方法を見出すことの方が、子どもにとってもママにとっても気持ちが良いものです。
今回ご紹介したMさんやWさんのように、各家庭でいろいろ考え、試してみてはいかがでしょうか。うまく行けば、これまでのママのイライラが解消されるようになるかもしれませんよ。
<参照>朝日小学生新聞リリース 朝小読者の小学生とその親に聞く、「子どもとゲーム」実態調査























