番茄(ファンチエ)
台湾のトマトは甘みが強いので、炒め物などに使われる一方で、果物として扱われることも多い。カットフルーツの店にもかならずトマトが置いてある。
特筆すべきはそのつけダレ。醤油膏(とろみのある甘めの醤油)、砂糖、すりおろショウガなどをミックスした甘辛いタレをトマトにつけて食べるのだ。
スイカに塩をつけるのと同じで、甘みのある果物に塩味をプラスするとさらにその甘味が引き立つことがある。トマトを甘辛いタレにつけて食べるのも同じ理屈だ。
ショウガ入りの甘辛いつけダレは、最初は抵抗があっても2口、3口と食べるうちに甘さと辛さの絶妙なバランスにハマってしまうから不思議だ。
周胖子鮮果汁(ジョウパンズシェングォズー)
台北市延平北路三段40號 TEL:なし
17:00~24:00頃 金曜休
剉冰(ツォビン)
もっともオーソドックスな台湾のかき氷、剉冰。
日本では削った氷の上にいろいろなトッピングをするが、台湾ではまず深皿の中にシロップとトッピングの具材をふんだんに入れて、その上からふわふわのかき氷をのせ、最後にもう一度シロップをかけるというやり方が主流。
だから、見た目はシンプルなかき氷に見えるが、氷を掘ってみるとお宝が顔を出すというわけだ。トッピングは手作りのタピオカ、小豆、ピーナッツなどが多い。
この手のかき氷はなぜか男性ファンも多く、客の半分以上が男性の場合も珍しくない。暑いときにかき氷を食べたいのは男性も女性も同じ。見た目がシンプルで甘さ控えめなので男性にもウケがよい。
李家湯圓(リージャータンユェン)
高雄市五福四路234號 TEL:07-5211418
12:00~22:30 月曜休
四樣冰(スーヤンビン)
シンプルな伝統かき氷はトッピングしだいで甘くなったり、さっぱりしたり、ヘルシーになったりする。だから、台湾の人たちはトッピングにこだわりがある。
いつ行っても賑わっている台北の老舗食堂「政江號」には、八寶冰(バーバオビン)と呼ばれる8種のトッピングかき氷や、四樣冰(スーヤンビン)と呼ばれる4種のトッピングかき氷がある。
いずれも自分でトッピングを選べるのでオーダーも楽しい。政江號は老舗だけに昔ながらの味付けで、中高年客にも人気だ。
この店の人気のもうひとつの理由は、スイーツだけでなく食事もできるところ。たとえば湯圓は冷たくすればスイーツだが、肉入りの暖かいものは立派な食事に。さらにワンタンメンやおでんなどのメニューもあるので、家族連れにも人気。
政江號(ジェンジャンハオ)
台北市金山南路2段109號 TEL:02-23952109
11:00~20:00 日曜・祭日休