渋谷をオープンセットで再現! Netflixのスケール感に驚き
── 渋谷のスクランブル交差点をオープンセットで再現するなど、スケールの大きさが話題になっていますが、実際に現場に入ってみていかがでしたか? アクションシーンもかなり激しかったかと思います。
青柳 アクション監督さん(下村勇二)やアクション部の方に細かくご指導をいただきながら作っていくことができたのが良かったですね。元々このアクションチームで作品をやっていた経験があったのですごく入りやすかったですし、信頼感を持ってやれたのが大きかったと思います。
── 渋谷の街並みを再現したオープンセットでの撮影はいかがでしたか?
町田 すごかったですねぇ。「あれ? ここ渋谷?」ってくらい出来上がっていましたし、(CG用の)グリーンバックもこんなに一面に張り巡らされてるのを見たことがなかったし、撮影しながら「これ、実際の映像だとどうなるんだろう?」って。
完成した作品を見ると「なるほど、すごいな」と。演じた僕が見てもどこからCGでどこがセットなのか分かんなかったりするし、「本当に明け方の渋谷で撮ったんじゃないかな?」って思うくらい(笑)。
エキストラさんの数もものすごかったです。大勢の人でにぎわうスクランブル交差点のシーンで、交差点で事故が起きて、僕らが渋谷駅のトイレに逃げ込んで、しばらくして外に出てきたら誰もいなくなっていたというのをカメラはずっと僕たちを追いかけて長回しで撮影してるんですけど、実際に僕らがトイレに逃げている間に、何百人というエキストラさんたちが息を合わせて一斉にいなくなってるんです。
あの規模感、あのセットじゃないと成立しないシーンで、ものすごい見応えだと思います。
青柳 僕は渋谷でのシーンはちょっとしかなかったんですけど、いま、町田が言ったシーンは現場を見ていたのでまさかあんな映像になっているとは思ってなかったですね。他のシーンもですけど、規模感、CG、編集……どれもNetflixならでは、佐藤監督ならではのものになっているなと思いましたね。
── 町田さんは、アリス(山崎賢人)、チョータ(森永悠希)との関係性が物語においても、カルベという役を演じる上でも非常に重要だったかと思います。
町田 賢人くんとも森永くんとも共演は初めてで、現場で会ったのがほぼ「はじめまして」だったんですけど、最初の撮影が3人でバーで笑い話をするというシーンで、3人の関係性がしっかりと築けていないといけない場面だったんです。でも、あのふたりと話していると、自然と盛り上がるんですよね。
賢人くんはすごくフラットでナチュラルな方で、一緒にいて心地良い空気を作ってくれるし、森永くんのことは僕ら最初の段階から“師匠”と呼んでるんですけど(笑)、すごく多才なんです。プロ並みにマジックができたり……。
青柳 今、何歳なんだっけ?
町田 24歳かな? 3人の中で一番年下なんですけど……。
青柳 16歳くらいで一度、悟りを開いてるんだろうね。
町田 もう5回くらい転生してるんじゃないかって(笑)。マジックも教えてもらったんですけど、本気のマジックなんですよ! 料理のことも詳しいし、多才すぎるしチャーミングだし、チョータともリンクしてるし正直、僕は自然な感じでその場にいられて、楽をさせてもらいましたね。
佐藤監督も最初のシーンを撮り終えて「本当に良かったよ」と言ってくださって、すごくモチベーションも上がりましたし、ふたりに感謝しています。